月例会

2008年

2008年11月号掲載

慶應義塾創立150年記念大会

森本 泰暢(昭60法)

10月26日(日)大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で関西合同三田会が大阪慶應倶楽部主幹で行なわれました。

今回は「慶應義塾創立150年記念大会」ということで、我が神戸慶應倶楽部からは40名弱(登録者44名)の会員が参加し、祝賀ムードあふれる大会となりました。
記念式典では銭高関西合同三田会会長のご挨拶 に始まり、安西慶應義塾塾長、服部禮次郎慶應連合三田会会長がご祝辞を述べられました。

座談会では「関西塾員へのメッセージ」というテーマで安西慶應義塾塾長、塩川正十郎元財務大臣、荻野アンナ慶應義塾大学文学部教授がお話をされ、会場は和やかな雰囲気に包まれました。中でも塾長は『未来への先導』について、「慶應義塾の原点そのものであり、国際化、多極化という時代の大きな転換期の中で、いろいろな背景を持つ者が、学生として集まり、語り合い、次代のリーダーになっていかなければならない」と語られました。

また塩川元財務大臣からは「人の力が慶應の力であるので、ペーパー重視の入試ではなく、人を見ることに重きを置いた入試を実践してほしい」とのご意見がありました。 
森征一慶應義塾常任理事のご挨拶で記念式典はお開きとなり、続いて祝賀会が 開催されました。
慶應ライトミュージックソサイエティのOBが母体となった“慶應ライトハウスオーケストラ”が奏でる音色で、小川理子さん、團裕子さんによるジャズコンサート、そして福引き、応援指導部アトラクションと会場は盛り上がり、次回開催の奈良三田会の紹介のあと、若き血を合唱して、お開きとなりました。

創立150年にふさわしい、盛大な記念大会となりました。ご参加いただきました神戸慶應倶楽部会員の皆様ありがとうございました。
(2011年には神戸慶應倶楽部主幹で関西合同三田会が行なわれます)

11月8日(土)いよいよ「慶應義塾創立150年記念式典」が、新装なった日吉キャンパスにて挙行されます。

2008年10月号掲載

9月例会レポート

福野 和博(昭49経)

まだ暑さの残る中、9月例会が9月2日(火)18時半より三宮ビル南館5階会議室にて開催されました。(出席者35名)

佐井会長より、ご挨拶とともに慶應義塾高校野球部の今夏甲子園におけるベスト8入りの大活躍、関西合同三田会、当日の真山仁氏の講演についてお話がありました。
また森本幹事長より、合同三田会の参加要請、150周年記念式典チケットの案内、講師プロフィールの紹介があり、次いで創立150周年記念事業室の阿部敦志氏より募金目標額250億円の順調な達成状況の報告がありました。

講師の真山仁氏は、昭和37年大阪に生まれ、昭和62年同志社大学法学部政治学科を卒業後、読売新聞記者を経てフリーライターになられた方で、『ハゲタカ』『バイアウト』等を執筆、それらをもとに放送されたNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」は好評を得ました。大学時代はテニスサークルの代表として慶應大・同志社大・日大・甲南大との交流戦を企画されたとのことです。

演題は『ハゲタカ』『ベイジン』執筆ウラ話。

『ハゲタカ』はバブル崩壊後の金融システムを題材にした近現代の歴史小説とのことで、「ハゲタカ」には誤解された悪いイメージがメディアによって与えられているが、不良債権の処理において企業の再生という役割を果たしたと指摘。記者という経験から常識を疑いイメージにだまされてはいけないとのご意見もありました。
『ベイジン』についてのお話の中では、中国の価値観の違いを認識した上で付き合えば案外解りあえるのではないかとおっしゃっていました。

講演のあと多くの愛読者の方が質問をされ、いずれ『真山仁全集』が刊行されるようにとの期待も寄せられました。用意された『ベイジン』上下各3冊は講師のサインをいただき即完売でした。

最後に9月24日スタートの読書会、10月25日(土)の「KG vs KEIO OB BIG BAND合戦」の案内のあと、新入会の渡邊留美さんの自己紹介があり、散会となりました。

2008年8月号掲載

サマーパーティ・レポートサマーパーティ・レポート

槌橋 眞美(昭47法)

7月例会サマーパーティ-が、11日神戸銀行倶楽部にて催されました。(出席者47名)
当日は、ワンダーフォーゲル部OB部員の4名の方が明石より神戸に到着し、塾長のメッセージを携え、慶應義塾創立150年記念イベント「歩いて識る150年~中津から三田へ1500キロ」の途中の交流先の一つとして当倶楽部に立ち寄り、交流会が実現したものです。

福澤先生生誕の地より三田まで、アルプス縦走を含む道程を、100年記念イベント時には、現役部員が、テントや寝袋担いで先輩部員宅の庭先で野宿などもしながら全うした由。50年後の今回は、OB部員中心にならざるをえないそうで、ぜひワンダーフォーゲル部に入部される方をお願いしますとのことでした。代表の石谷氏を筆頭に、団塊の世代よりはるかに先輩の方々が、アルプス越えを無事に終え、11月に三田に到着されます様、皆で応援しようではありませんか。

ここで、ワンダーフォーゲル部の方々は、他所での食事会のために退席、改めて7月例会のサマーパーティが開宴されました。ホテルオークラの料理に舌鼓み打ちつつ、オークションの品々の品定めなどするうち、いよいよ恒例のオークションと相成りました。交流会の余波か、皆愛塾の精神大いに高揚し、このペンが目に入らぬかと言わんばかりの、浦上夫妻の名調子も相まって、近年まれに見る売上高を記録して、五代元会長に終わりのご挨拶をいただき、めでたくお開きとなりました。

余談ですが、銀行倶楽部について。私など初めて足を踏み入れ、古色蒼然とした建物および調度品、小磯良平画伯の作品がさりげなく掛けられたどこか薄暗い壁等々、妙に懐かしく、ゆったりと良い時間を過ごさせていただきました。神戸の街並みもずいぶん変ってしまいましたが、京町あたりでゆっくりランチなさりたい方は、会員になってオークラの料理を食べながら、古き良き神戸にタイムスリップして下さい。

「御礼」

幹事長:森本泰暢

オークションでの落札総額は301,800円となり、倶楽部運営上の貴重な財源となりました。ご協力ありがとうございました。

2008年7月号掲載

6月例会報告

横田 洋子(昭和49文)

佐井裕正新会長と森本泰暢新幹事長体制初の例会が、6月19日(木)18時半より神戸ポートピアホテルに於いて開催されました。

今回は塾より慶應義塾常任理事の森 征一氏、塾員センター部長の大下亨治氏をお招きしての例会で、お忙しい中ご来神いただきました。両氏は当日午後3時過ぎに空港に到着され、佐井会長、阪本副会長のご案内のもと、神戸慶應倶楽部の倶楽部ルームをご見学の後、ホテルに入られました。

例会は神戸ポートピアホテル南館16F“レインボールーム”で和やかな雰囲気のもとに始まり、森常任理事のご講演は、慶應義塾創立150年記念事業の立ち上げの経緯を、多方面からお話くださいました。記念事業のひとつである講演会「学問のすゝめ21」は、2007年8月に東京から始まり北は札幌から南は鹿児島まで各地で開催され、2008年9月23日東京のNHKホールで第14回を迎えるそうです。

「学問のすゝめ21」は150年蓄積した【智】を世に問うもので、様々な考えは新たな発見へとつながっていくであろうこと。また、「福澤諭吉記念文明塾」の開塾は、文明の研究は常に怠ってはならず、21世紀の人材育成に力を注いでいきたいとのこと。他、1965年に高村象平元塾長が中心となって設立された「福澤記念育林会」のお話などをお聞きすることができました。

また、倶楽部ルームを見学された森常任理事は、歴史ある神戸慶應倶楽部の資料、レコード等に感激され、特に音楽にご造詣が深く、にこやかにお話をされるお姿が印象的でした。

当日は、学生時代に所属されていたオペラ研究会のお友達、またクラスメイトもご出席で、神戸の地で懐かしいひとときを過ごされた事と思います。
ご講演後は皆で神戸の夜景を眺めながら、神戸ポートピアホテルの美味しいお料理と、ゆったりとした空間での歓談を楽しみました。
私は久しぶりに神戸慶應倶楽部に参加させて頂きましたが、神戸独特の暖かな雰囲気がとても嬉しく、幸せな思いで帰路につきました。

平成21年に創立80周年を迎える神戸慶應倶楽部の継続の力は、心のスマートさが基本にある様に思います。

2008年6月号掲載

2008年度総会開催

「2008年度総会が5月28日(水)神戸外国倶楽部にて開催された。出席者は53名。

本年度は会長改選の年度にあたり、新たに佐井裕正会長、森本泰暢幹事長が選任され、その他提出された議案はすべて原案どおり承認された。」
詳細は後日お知らせいたします。 

総会に引き続いて懇親会に入り、森本新幹事長の司会で、高橋副会長の乾杯の発声とともに今後の倶楽部の目標の一つでもある親睦をより強固にするものとして新年度がスタートしました。

神戸外国倶楽部特製の豪華料理と歓談に花が咲き、いつもながらの和気藹々の雰囲気で和やかに進められました。

最後に阪本副会長の閉会の辞と「若き血」合唱で、今年度総会は無事終了しました。

会長就任挨拶

佐井 裕正(昭49商)

この度、平成20年度定時総会に於きまして、会長に選出をしていただきました。
伝統ある神戸慶應倶楽部の会長というその責務の重大さに身の引き締まる思いです。が、それと同時に慶應義塾創立150年という節目の年度に会長をさせて頂くという事は大変に名誉な事であり、光栄に思っております。

さて、本年11月8日(土)には日吉キャンパスにて塾員、塾生など社中の人々を中心に国内外の来賓も迎え、1万人規模で創立150年記念式典が行われます。
翌11月9日(日)には音楽コンサートなど、さまざまなイベントを予定している連合三田会大会が開かれます。是非とも、当倶楽部からも多数の方々のご列席をお願いしたいと思います。

また150周年記念事業募金につきましては、すでに目標とする1000万円を超えておりまして、この点につきましては、ご協力を賜わりました当倶楽部会員の皆様方に厚くお礼申し上げる次第です。

さて、翻って我が神戸慶應倶楽部におきましては、広瀬前会長ならびに村尾前幹事長のご尽力で、倶楽部規約の改定ならびに会員の入会退会に関しての規約と倶楽部ルーム使用規定等の整備がなされました。残るは、神戸慶應倶楽部の倶楽部ルームの維持ならびに次世代に引き継ぐ為のファンドの充実であります。私は現在、皆様方にお願いしております神戸慶應倶楽部としての維持会費を何としても拡充していき、毎年の倶楽部の活動、運営につきましては、会員各位の年会費及び各々の会費でまかなっていくというプライマリーバランスの確立に全力を注ぐ所存であります。

明治維新のあの激動の時代に福澤先生は独立国家を作る為に、人材の育成が第一と考え、慶應義塾を設立されました。そしてさらに、時事新報、交詢社を設立されました。これが世に言う三大事業であります。その内、交詢社は知識交換世務諮詢の造語であり、すなわち社会の色々な職業の人々が同じ業種の人達ばかりでなく、広く各界の人々と例会で意見を交換し、同好会等を通して親睦を深める会として設立されたものです。

私ども神戸慶應倶楽部もこの精神に則り、規律ある中にも楽しい、面白い、元気な会を目指して運営をして行きたいと思っております。会員の皆様方のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げる次第です。

幹事長就任挨拶

森本 泰暢(昭60法)

村尾前幹事長の後を受け、大役を仰せつかりました昭和60年法学部法律学科卒業の森本泰暢と申します。今までは春の慶早ゴルフコンペの幹事役を主にしていただけの幹事でしたが、今後は伝統ある神戸慶應倶楽部の幹事長として微力ながら精一杯努めさせていただきます。

「本倶楽部は神戸市およびその近郊在住の慶應義塾員相互の親睦を図り、連絡 強固にすることを目的とする」と規約の第2条にあります。この目的を達成すべく、特に親睦に関する事業、そして文化・教養・健康に関する事業に力を注いでいく所存ですので、皆様の暖かいご協力とご指導のほど、宜しくお願いいたします。

 

会長退任挨拶

広瀬 努(昭45商)

5月3日に「慶應大阪リバーサイドキャンパス」が開設され記念式典に出席させていただきました。安西祐一郎塾長から大阪設置の意義についてご挨拶があり、銭高一善関西合同三田会会長から誕生記念碑の設置の苦労話や、朝日放送には土地の提供など大変お世話になっていることが披露されました。大阪は福澤諭吉が生まれた場所であり、適塾で学んだ地でもあります。明治時代に大阪慶應義塾が開設していましたので再開といってもいいのかもわかりません。今後は、ビジネススクールや大学院分室など各種セミナーや講座が展開されていく予定で関西にとって大いに期待したいと思います。

6月7日には堂島リバーフォーラムで「学問のすすめ21」で「ニュースという知識」が開催されますので、ぜひ参加されリバーサイドキャンパスや誕生記念碑を見学されたらいいと思います。

会長とし2年間やらせていただきましたが、出来るだけ出席し、多くの方々との交流に努めるとともに次の時代へ継承するための規約改定や組織づくりを意識して行ってきたつもりです。また150周年記念募金は担当の阪本副会長と会員の方々のご支援のおかげで目標の数字を達成することができました。

徳丸前幹事長、村尾幹事長、BRB編集の堀副幹事長、事務局の糸海さんにはご苦労をおかけしお世話になりました。副会長、幹事はじめ役員の方々そして会員の皆様にはご協力いただきましたことを厚くお礼申し上げます。自前の倶楽部ルームとBRBや同好会、月例会などが神戸慶應倶楽部の特徴で三田会の中でも注目されている倶楽部だと思います。
2008年度はダンデイーな佐井新会長と森本新幹事長を中心に皆様のご支援で倶楽部を維持していき、よりいっそう素晴らしい楽しい倶楽部になることを願っています。本当にありがとうございました。
参照(慶應義塾メールマガジン5月号より転載)

慶應大阪リバーサイドキャンパスが、大阪大学病院跡地再開発地域ほたるまち(大阪市福島区)に開設され、5月3日午前10時から、同キャンパスの開設記念式典が、約80名が出席して行われました。

冒頭、安西祐一郎慶應義塾長から、再び大阪の地に義塾のキャンパスが設置されたことは、慶應義塾にとりましてもたいへん意義深いことです、との挨拶があり 、その後、来賓の塩川正十郎東洋大学総長、錢高一善関西合同三田会会長、塚本邦彦大阪芸術大学理事長の皆様から祝辞をいただきました。続いてテープカットが行われ、新しいキャンパスの門出を祝いました。

大阪は慶應義塾の創設者・福澤諭吉ゆかりの地です。大阪は福澤諭吉が生まれた場所であり、また福澤が青年期に適塾で学んだ地でもあります。 慶應義塾としては、明治6年11月から同8年6月の間、大阪慶應義塾を開設していました。なお、ほたるまちには「福澤諭吉誕生地記念碑」が設置されています。

今後は、慶應大阪リバーサイドキャンパスにおいて各種セミナーや講座等を徐々に展開していく予定です。

幹事長退任挨拶

村尾 憲一郎(昭58商)

昨年の総会で幹事長を拝命してから、早1年が過ぎ、役員の定例改選期を迎えることとなりました。

振り返りますと、就任のご挨拶にて目標に掲げました神戸慶應倶楽部行財政改革のため、試行錯誤しながら駆け抜けた1年であったように思います。会員各位はもとより、会長・副会長・会計監査・顧問・評議員・副幹事長・幹事のみなさまによる叱咤激励があればこそ、この大役を無事全うできたものと心より感謝しております。

特に幹事会のみなさまには、副幹事長時代より物心両面にわたるご支援を頂き、慶應社中ならばこその友情に重ねてお礼申し上げます。

次年度は、満を持して森本泰暢さんが、幹事長に就任されます。小職も微力ながら、引き続き副幹事長職の一員として縁の下を支える所存ですので、私同様よろしくお願い申し上げます。

神戸慶應倶楽部のますますの隆盛を祈念し、退任のご挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。

2008年5月号掲載

4月例会報告

佐藤 保久(昭和41商)

平成20年度最初の例会が、去る4月25日(金)、神港ビルヂング1FA会議室にて開催された。当日の出席者は、広瀬会長以下31名。

いつも通り、村尾幹事長の軽妙な司会でスタ-ト。
広瀬会長より、ご挨拶ととともに、150周年記念事業の一環として新設される慶應義塾大阪キャンパスに関するお話が紹介され、その後ゲストスピ-カ-をお迎えしての講演会が開催された。

本日の講師は、康乗克之氏(昭58商)。
演題は「企業不祥事を科学する」。

同氏は卒業後、監査法人、リスクコンサルティング会社、国際会計事務所を経て、現在(株)フラッグインマネジメント代表を務められており、昨年には神戸オフィスを開設されるなど幅広い活動をされている会計士補・企業コンサルタント。

講演では、洋菓子の不二家、証券大手の日興コ-ディアルのケ-スを紹介されながら、企業不祥事の表面化が、いかに企業価値を下落させるかについて指摘された後、不祥事のメカニズムと防止策のポイント、企業価値向上マネジメントについて詳細に解説された。さらに、一般事業会社のみならず、病院経営、スポ-ツ・クラブチ-ム運営に関するケ-スを紹介されるなど、大変中味の濃い講演であった。
特に、組織の肥大化が、組織内コミュニケ-ションをいつの間にか阻害しているケ-スが多い、経営者層から一人ひとりの従業員まで経営ミッションを共有することの難しさ等の指摘は、会員にとってそれぞれの立場から所属組織における不祥事対策を改めて考えさせる契機になったと思われた。

また、昨今、企業不祥事対策=コンブライアンス重視=法令順守、いうなれば「法令さえ守っていれば良し」とする風潮が強いわけだが、企業経営にとって最も大切なことは、コンプライアンスをより広義に解釈し、経営全般にわたるインテグリティ(誠実性)をいかに高めていくかに尽きる、とする講師の考え方には、強い説得力があり、一堂納得であった。

講演後の質疑応答では、わが国の企業経営が、あまりにもグロ-バルスタンダ-ドに縛られた結果、利害関係者(ステ-クホルダ-)同士の利害対立が、企業不祥事をもたらす潜在的要因になるのでは、とする意見が開陳されるなど、大変盛り上がった1時間15分であった。

2008年4月号掲載

3月例会報告

盛山 昌子(平15商)

あちらこちらで卒業式が開かれる3月19日6時半から、19年度の締めくくりとなる例会が東天閣で開かれました。あいにくのお天気でコートが必要な寒い日となりましたが、旧ビショップ邸の1階には塾員が続々と集まって来ました。(この建物は新年会が開かれた「十五番館」に次ぐ神戸で2番目に古い異人館だそうです。)
定刻を過ぎる頃には6テーブルすべてが埋まって活気にあふれ、広瀬会長のご挨拶で楽しい会の始まりとなりました。

今回は平成6年環境情報学部卒の是枝さんを新メンバーに、平成13年法学部卒で現在神戸において10ヶ月間の司法修習中でいらっしゃる坂本さんをゲストにお迎えしました。

 

例会のたびに新入会員の紹介があり、輪が広がっていくのを感じ、神戸慶應倶楽部の力強さを感じました。最後に「若き血」を歌い、慶應と神戸に、そして甲子園への出場が決まった塾高に対してエールを送り、閉会となりました。

当日のスナップ写真を倶楽部に掲示しています。
ご希望の方にはプリントまたはメール添付送信します。

2008年2月号掲載

1月例会報告

徳丸 由里(昭55文)

この冬一番の寒さを記録した1月25日夕刻6時半より、今年最初の例会が開催されました。前田会員のお世話により会場となった「十五番館」は、旧居留地に残る貴重な文化遺産です。外はあられ混じりの冷たいみぞれ模様でしたが、会場は30余名の会員の和やかな笑顔で、一足早く春が訪れたかのような暖かさに包まれました。

村尾幹事長の司会のもと、ご挨拶に立たれた広瀬会長は、150年という大きな節目を迎えた慶応義塾の現在、そして未来への展望に触れられました。新入会員の高金さん(昭48法)、前川さん(昭61法)、齊藤さん(平13経)、宮田さん(平16法)のご紹介に続いて、今年卒業50年を迎えられる上島顧問よりお話があり、当時は入学式も卒業式も運動場で行われたとのこと、その後日吉記念館が建設されたわけですが、その記念館も取り壊しが決まり今年が最後の卒業式とか・・・。

記念館は私にとって入学式、体育の授業、卒業式、そして時を隔てて卒業25年の招待式、長男の入学式と、本当に思い出深い日吉のシンボルのような建物ですので、とても寂しい思いがいたします。また、この春新たに薬学部が開設されますが、安西塾長によれば福澤先生は医学部を創設された当初から薬学部の設立を願っておられたとのこと、その熱い想いが150年の時を経て今やっと実を結ぼうとしているのですね。

 

次いで佐井副会長より、塾高が選抜高校野球出場決定という嬉しいニュースとともに乾杯のご発声、一同3年前の興奮を思い出しながら、早くも若き血を騒がせました。(その夜のスポーツニュースによれば、エースはあの昭和のヒーロー力道山のお孫さんとか・・・。オドロキです。)

その後、先ほどご紹介があった4名の新入会員の方々が自己紹介をして下さいました。学生時代のこと、お仕事のことなど、それぞれ素敵なスピーチをされ、待望の女性会員である宮田さんの「塾を卒業したというだけの繋がりで、このように素晴らしい方々とお話しできる例会に、今後もできるだけ参加したい。」というご発言に、私も大いに同感いたしました。

インドネシアから3年ぶりに帰国された池田さん、昨年より関西国際大学で教鞭を執られている田嶋さん、お久しぶりの塚本さんや堺さん、と次々に興味深いお話を聞かせて下さり、あっという間に楽しい時間が過ぎてゆきました。美味しいチーズや心のこもったご馳走に舌鼓を打ち、お腹も心も満足した頃、ジャズヴォーカリストの呼び声も高い福井副会長の閉会のご挨拶でお開きに・・・。中神会員のご好意により、今年も東天閣で開催される3月例会での再会をお約束して帰途につく頃には、みぞれも止んで冬の星座が顔を出し、厳寒の中にも心はほっこりと暖かく幸せな気分で家路を急ぎました。

2008年新年号掲載

クリスマス家族例会レポート

中川 委紀子(昭48文大院)

住宅街にクリスマスイルミネーションが目立ちはじめた12月8日。神戸慶應倶楽部クリスマス家族例会が神戸ポートピアホテル本館「布引・北野の間」で開催されました。今年のクリスマス会は、☆ジャズライブ&オークション☆《出演:ジャネット・啓子・カワスジ、福井 有、岩崎恵子、村松泰治、田中ヒロシ/オークション司会:浦上忠文会員&同夫人》が企画され、神戸の地にふさわしく、華やかで心なごむ素敵なひと夜をいただきました。

6時30分クリスマス会は、村尾憲一郎幹事長の司会、広瀬 努会長のご挨拶ではじまりました。

会長は昨11月18日に慶應義塾創立150年記念プレイベント「関西合同三田会in和歌山」が成功裡のうちに行われ、来年の150周年記念関西合同三田会には福澤諭吉先生が青春期の大切な時期を過ごされた大阪で開催のこと、隣地神戸の塾員として記念事業への一層の協力を誘い、神戸慶應倶楽部会員の気持ちを鼓舞された。

次いで、阪本副会長のご発声で乾杯!福井さんは、ジャズボーカリストとしてすでにCDを発売され趣味の域を超された方。参加者はクリスマスメドレーで至福の音色をいただきました。その後いつも素敵な先輩・青戸さんから貴重な冊子「三田にきらめく三色旗」、西脇順三郎、戸板康二らの珠玉の随想集(複製)が贈呈、倶楽部に架蔵されることになりました。

そして、中内さんのご厚意による美味美食に満たされた頃、恒例のオークションが浦上夫妻の「神戸倶楽部に愛を・・」の言葉で快調に進行しました。“皆さ~ん!早々ですが来年のために人気商品を集めておきましょうね~愛をこめて~!”

無事、目標額を達成する284,500円の愛が倶楽部運営費として寄せられました。

最後に閉会辞として佐井副会長に日吉の並木の生長を愛でるよいお話を頂戴して、「若き血」合唱。
参加者70余名は落札品を手に、社中愛を胸に、散会となりました。

 

≪ありがとうございました≫
アサヒビール神戸支社様よりビール・ウーロン茶の協賛をいただきました。また会員各位からのオークション景品ご提供に厚く感謝申しあげます。(幹事長)

当日のスナップ写真を倶楽部に掲示しています。
ご希望の方にはプリントまたはメール添付送信します。
(写真撮影:堀雅博幹事)

文ちゃんのなごみコーナー

『お正月』「心のわすれもの」(浦上忠文著)より

冬休みは、一日に何回もお使いにいかされます。
市場には、みかんや新巻きが元気よく輝いています。
お店の人とのやり取りが楽しくなってきたりします。
おそうじもやりだすまではおっくうだけど、やり始めると勢いが出てくるのが分かってきます。
あわただしいのが楽しくなります。
ちょっぴり大人になった気もします。
家の中が盛り上がってきます。
さあ、お正月です。
みんなの顔が輝いています。にこにこしています。
なにか愉快なことが始まりそうな気がします。
海に出てみます。
暖かいおだやかな光が平等に降り注いでいます。
気持ち良く光っています。
小さいけれど、こざっぱりしたとした幸福の気分。