月例会

2012年

2012年11月号掲載

9月例会レポート「野球人・鬼嶋一司」

橋本敦子(平1文)

9月21日18時30分より神港ビル7Fにおいて、鬼嶋一司氏にスピーチをいただきました。鬼嶋氏は、慶應義塾大学野球部監督を経て、NHKの高校野球解説者として活躍中です。

冒頭は今夏の甲子園の振り返り。春夏連続優勝を果たした大阪桐蔭の藤浪投手(阪神入団)は、高校生活最高のピッチングをみせ、「甲子園のマウンドにたったらきっとすごいピッチングをする」と試合前から注目していた無名の投手、桐光学園の松井投手は、予告通り「甲子園の一試合奪三振記録を塗り替える」偉業を成し遂げました。
  一方、今年のロンドン五輪では、なでしこジャパン佐々木監督の「引き分けでいい」発言や、中国・韓国のバトミントンの無気力試合がありました。フェアプレイが問われたロンドン五輪の話題から慶應義塾野球部の歴史、慶應と宿敵早稲田との校風の違いなどへ話は続きます。

いち早くスポーツ推薦を導入した早稲田大学野球部、スポーツ推薦を導入せず塾員たる資格を優先する慶應義塾野球部。だからこそ「ここで野球がしたい一心で入塾した部員たちのモチベーションは高く、一丸となって強敵早稲田に向かっていった」と2006年秋の六大学優勝までの道のりが語られました。「早稲田というライバルがいて、慶應が切磋琢磨する。早稲田が慶應を育て、慶應が早稲田を育てる」伝統的な両校の理想的なライバル関係を物語る一面でした。

その中で小泉信三元塾長の名言「スポーツがもつ3つの宝~~練習によって不可能を可能にするという体験/フェアプレーの精神/友~~」や、「Hard Fighter Good Looser~~スポーツは絶対に負けるときがくる。どんな負け方をするか、そのとき真価を問われる~~」など、高校野球解説者という立場から常にスポーツの教育的意義を考えておられる鬼嶋氏だからこそのスポーツを超えたいくつものキーワードがありました。「鬼嶋氏の解説を聞きながら甲子園を見たい」来春の甲子園が待ち遠しくなる講演会でした。

10月例会レポート「祖父湯木貞一と神戸/ワインと日本料理」

小池剛(平1経)

10月例会は神戸吉兆の女将平野晴子氏にお越しいただき「祖父・湯木貞一と神戸/ワインと日本料理」と題してご講演いただきました。

吉兆のお弁当と美味しいワインの試飲付きとあって大盛況。満席の中和服姿の女将がしっとりと吉兆の創始者貞一氏の半生を語りました。

湯木家はもともと廣島藩の藩士の家柄でしたが、維新を境に廻船問屋に転身。関西方面にかきなどを運ぶうち船上で料理を出すかき船を営むようになり、やがて神戸の花隈に「中現長(なかげんちょう)」の屋号で鰻とかしわを出す料亭を構えました。最盛期はたくさんの人を使い大変繁盛したそうです。そこの跡取り息子として生まれたのが貞一氏。勉強ができたので上の学校に行きたいと父上に談判するもかなわず、15歳から父上の下で料理修行を始めます。財力も人望もあった父上は関西一円から一流の料理人を呼び集め貞一氏の指導に当たらせます。その甲斐あってメキメキと腕を上げた貞一氏は20歳の頃には一人前の料理人に育っていました。でも悩んでもいました。「このまま人参などを相手に一生この仕事をしていくのだろうか?」と。もんもんとして、かの魯山人に弟子入りしようと幾度か上京し門をたたくも留守で会えずじまい。後に貞一氏がそのことを魯山人に伝え、もし出会えていたら二人の人生はどう変わっていただろうかと語り合ったとか。かくして24歳の貞一氏は「茶会記」(松平不昧著)に出会います。茶懐石が取り入れていた日本の季節、旬という「風情」をもっと自分の料理に取り入れ、料理の品格を高めて行こうと決心します。迷いは消え、男子一生の仕事として「世界の名物 日本料理」の体現者になるという方向性が決まった瞬間でした。貞一氏は朝はフルーツサンドと紅茶を好んで食する神戸っぽいハイカラな一面があったといい、数々の新しい料理のアイデアを形にしていくにあたって、その進取の気風が大いに発揮されたとのこと。さて、「吉兆」の名がはじめて登場するのは昭和5年。貞一氏が所帯を持ったのと前後して大阪の新町に「御鯛茶処 吉兆」というカウンターだけの店を出しました。初日こそお客はゼロだったそうですが、大阪の食通が貞一氏の腕と高い志を放って置くわけもなく、次第に評判になり大いに繁盛したそうです。開店時の借入金3,000円(今のおよそ3,000万円)は3~5年で完済したとのこと。ところが、店の隆盛と平行して茶の湯にも没頭した貞一氏はある日、完済した3,000円と同額の茶碗を代金後払いで持って帰って来てしまいます。奥様は文句ひとつ言わずお金を工面し払ってくれたそうです。大店を育て上げた貞一氏の奥様の、肝の据わり方が如何様だったかというエピソードだと思います。

ちなみに「吉兆」の「吉」は上部が「士」ではなく「土」と書くそうです。料理屋にさむらいは相応しくないからとのこと。

その後、お店は曲折を経て「平野町」「嵐山」「高麗橋」「東京」「リーガロイヤルホテル」「船場」そして「神戸」と店舗を広げていきます。貞一氏のDNAは一男四女の子供たちに引き継がれました。平成5年に三宮そごう店がオープンしたとき御年92歳の貞一氏はゆかりの地神戸での開店を大いに喜んだそうです。大きな仕事を成し遂げ、成功の秘訣をたずねられた貞一氏はこう答えたそうです。

「ひとつは茶道に倣ったこと、もうひとつは夫婦仲良くやってきたこと」

後半はワインの試飲と解説。白2銘柄、赤2銘柄を飲み比べながら女将に楽しく解説していただきました。ワイングラスが進むほどに皆さん饒舌にそして声が大きくなり・・・、小生の席は後ろの方だったのですが正直女将の解説は途切れ途切れ、ちゃんとレポートできないことをお詫びします。フランス料理は一本調子でゴールに向かって駆け上がる構成。対して日本料理は上げては下げるの緩急が幾たびか入っている。だからワインはどっちに何が合ってるのかが聞き取れない。しかと聞き取った方、今度教えてください!

ところで現在の「神戸吉兆」といえば小生の事務所のビル(明海ビル)の地下一階。普段はちょっと敷居が高く数回しかお邪魔したことがないのですが、今回のように、お料理一品一品に至る先人の人生をかけた大河ドラマを目の当たりにすると、あらためて「神戸吉兆」の暖簾をくぐり、ワクワクした気持ち箸を進めてみたいと思うものですよね。ご同意いただける面倒見のいい三田の諸先輩方、吉兆のビルの4階に小生がいることを思い出していただいて、お昼時に携帯を鳴らしていただければ幸いに存じます。

第48回慶早ゴルフコンペ「@神戸ゴルフ倶楽部」

野田敬二(昭58経)

平成24年9月24日(金)、神戸ゴルフ倶楽部(PAR61)にて開催されました(最高気温25℃、曇りホールアウト10数分後、雷雨)。

慶應OBの参加者1名、早稲田OBの参加者11名、の合計12名が参加しました。
主な結果は次の通りです。

第1位-東田雅俊さん(早・法・昭和45年卒)
      アウト41イン46ハンデ26ネット61
第2位-下中幸雄さん(早・商・昭和51年卒)
      アウト39イン38ハンデ14ネット63
第3位-岡部信夫さん(早・政経・昭和47年卒)
      アウト41イン44ハンデ22ネット63
第9位-野田敬二(慶・経・昭和58年卒)
      アウト44イン42ハンデ17ネット69

15番ホール辺りで、大阪方面の上空が怪しくなってきて、最終組がホールアウトすると、10数分後には神戸ゴルフ倶楽部近辺も激しい雷雨に見舞われました。雷雨を横目に見ながら、表彰式と懇親会が開催されました。神戸早稲田倶楽部の東田会長から「早稲田と慶應が共に切磋琢磨して、より高いレベルのゴルフを目指しましょう!」とあいさつがありました。そして「来年9月上旬の神戸ゴルフ倶楽部でのコンペには万障繰り合わせの上、より多くの慶應OBの方々にご参加いただきたい。」と締めくくられました。

2012年9月号掲載

=追悼= 副幹事長 石崎雄三殿

我々の仲間である神戸慶應倶楽部副幹事長 石崎雄三殿(平9経)が、去る7月8日に享年41歳にて帰らぬ人となりました。堺充廣副会長の追悼の言葉を掲載いたします。

「先輩、飲みに行きましょうよ。」人懐っこい顔で話してくる大仏さんのような大きな顔が忘れられません。 石崎くんと初めて会ったのは、和田ホールで月見と日本酒の会を開催した時でしたので、もう10年ほどの付き合いになりますか。 酔い潰れてしまったのに、次に会ったときには何事もなかったかのような態度で親しげに話してくる性格に大笑いしたものでした。 そんな大らかな性格の反面、繊細なところも持ちあわせており、結構、周りに気を使っていました。 いわゆるイジられキャラで、先輩に可愛がられる性格でした。 倶楽部の活動にも熱心に取り組んでくれ、こまめに下働きをしてくれていましたので、 たちまちのうちに幹事団には欠かせない人物になっていました。

その一方で、クラブ活動の方も活発でした。 ゴルフをやらないためナイトクラブ専門でしたが。西宮の名士と自認しており、 西宮近辺の事情に詳しかったため、以前は、彼の紹介で、皆で夙川や芦屋の店をハシゴしたものです。 「遷都くん」と自称し、「さかなくん」の替え歌をマジメに熱唱する。 いつも楽しい酒でした。

そんな彼が突然いなくなってしまったなんて、未だに信じられません。 「先輩、今何処にいますか」と今日も電話がかかってきそうで・・・。 今年の総会で会ったのが最後になってしまいましたが、 以前にも増して酔い方が激しくなった様子でしたので、 少し心配していたのですが。本当に残念です。 ご冥福を心よりお祈りします。

堺充廣(昭53法)

6月例会レポート「音楽家たちの素顔」

山本裕補(平16文)

6月22日(金)18時30分より、神港ビル7階において、「音楽家たちの素顔」をテーマに関西フィルハーモニー主席指揮者、藤岡幸夫氏にスピーチをして頂きました。

指揮者になりたいと思い始めた小学校四年生の頃から渡邉暁雄氏に才能を見出されて内弟子として学んだ時代、英国のBBCフィルハーモニックでデビューするまでの苦労話、更には音源を用いながら指揮者によって音楽が変わることなどを講義して頂きました。そして最後に英国留学中にイングリッド・ヘブラー女史と共演した際に得た非常に貴重な経験について聞かせて頂きました。それは四日間のコンサートの最終日で、用意されたステージがなんと古い映画館だったそうだ。ピアノのメンテナンスは最悪で、とても演奏に耐えられるような状態ではなかったが、ヘブラー女史はただ「ピアノと二人きりにしてほしい」とだけ言い、本番が始まる前の二時間、そのピアノと向き合い、楽器の癖を把握して、本番に臨み、見事に完璧な演奏を披露したそうだ。藤岡氏は思いつく限りの称賛の言葉を彼女に向けたが、彼女はただひと言、

「Of course, I am professional」

とだけ言った。藤岡氏はこの言葉をいつか自分も言ってみたいそうだ。

藤岡氏は現在の日本について、東京一極集中に疑問を感じ、関西のためにという考えのもと、関西フィルハーモニーの首席指揮者をされており、楽団は大阪府や大阪市のサポートを受けずに民間企業の後援のみで見事に黒字運営がなされおり、藤岡氏の活動は音楽という分野において時代を先取りしたものであると思いました。

7月家族例会レポート「@ポートピアホテル」

宮田沙織(平16法)

7月20日(金)18時30分より、ポートピアホテル南館4階「レヴァンテ」にて、家族例会が開催されました(34名出席)。当日は、時折激しさも増す雨模様でしたが、例会が始まる頃にはあがり、窓の水滴が外の教会の灯りに照らされ、美しい夕べとなりました。

普段は結婚披露宴で利用される会場であり、お料理は味も趣向も素晴らしく、各テーブルとも、和やかに楽しくご歓談されていたことと思います。子羊のカレーが密かな人気のようでした。

また、阪本副会長より関西合同三田会役員総会のご報告の後、浦上評議員ご夫妻の軽妙なやりとりによる司会のもと、オークションが開催されました。毎年ご提供頂いております、ポートピアホテルのスイートペア宿泊券は、無事(?)、新婚の小松原会員ご夫妻のもとへ渡り、盛況のうちに終了いたしました。今回の売上は¥150,100円、ご協力頂きました皆様、ありがとうございました。

最後に、松尾副幹事長のエールのもと、全員で「若き血」を合唱し、散会となりました。

関西合同三田会2012 in 泉州

後藤大悟(平13経)

9月2日、岸和田波切ホールで行われました泉州慶応倶楽部主催の関西合同三田会に出席しました。
当日は、神戸・芦屋から芦屋三田会さんと三宮・芦屋から合同の貸切バスで会場のある岸和田波切ホールに総勢約40名の参加者で伺いました。

会場ではまず錢高会長のご挨拶から始まり、清家塾長のご講演(テーマ『買う事の出来ない価値』)がありました。塾長のご講演は、現在の慶應義塾での取り組みや先の塾生のオリンピックでの活躍の紹介に加え、三田会のネットワークこそ買う事の出来ない価値と考え、良い大学イコール良い友人・先輩との出会いと良い学生の連鎖を慶應義塾としてこれからも重視される事などの内容でした。

次に、NHK連続テレビドラマ「カーネーション」に出演されていた田丸麻紀さん・だんじり文化研究科の井上馨氏をまじえての岸和田のだんじり文化に関するトークショーへ移り、田丸さんや井上氏からだんじり文化の説明と地元ならではの生の声を聞かせて頂きました。

トークショーの後は、懇親会という事で場所を移し総勢約300名の関西各地からの参加者のもと小川理子さんのジャズコンサートを交え、立食パーティーの形で和やかに会が行われました。

懇親会終了後、当日は岸和田だんじりの本番2週間前の試験引きの日という事もあり、会場周辺では大規模な交通規制が敷かれるなか、各人思い思いの場所で本番さながらのだんじりを見る事が出来ました。 私自身も会終了後急いで現場に移動させて頂きましたので、地元の方にとっておきの場所を聞き出し、だんじりのやり回しをすぐそばで見物する機会を得る事が出来ました。特に、大工方というだんじりの上で合図を取る人が転落するというハプニングにも出くわし、現場には救急車も登場する大騒ぎとなっていましたが、だんじり当日の活気を肌で感じる事ができました。

次回の関西合同三田会は、和歌山で開催との事です。

2012年6月号掲載

平成24年度定時総会レポート

鳥巣慶太(平12理工)

5月25日(金)午後6時30分より、旧居留地のオリエンタルホテルにて、平成24年度定時総会及び懇親会が開催されました。河野前幹事長の開会宣言で始まった総会は、神戸慶應倶楽部の歴史と伝統を重んじながらも、和気藹藹とした雰囲気の中、進行されました。佐井会長の議事進行の下、提出された第1号議案~第6号議案はすべて原案通り承認可決されました。

そして、第5号議案において、河野前幹事長からバトンタッチを受け、土井新幹事長が誕生しました。
その他特筆すべき議案として、倶楽部ルームが移転しました(神港ビル509→625)。少しだけ狭くなりましたが、南向きで景色がよくなりました。倶楽部ルームにお越しの際は、お間違いないようお願いします。

また、本総会に、泉州慶應倶楽部幹事長の福井正順さん、2012年関西合同三田会実行委員長の竹田功勝さん、がお越し下さいました。そして、9月2日に行われる『関西合同三田会2012 in泉州』を大々的にPRされました(関西合同三田会の詳細は後頁をご覧下さい)。

 

懇親会は、大澤副会長の乾杯の音頭で始まりました。おしゃれで美味しいお料理に会話も弾み、神戸倶楽部の益々の発展を祈りつつ、更なる親睦を深めました。最後は、副会長に新任された堺さんが締めの挨拶をされ、小池さんが佐渡裕さんネタでいじられつつ、皆で若き血を大合唱して会は終了しました。

神戸慶應倶楽部の新年度のスタートです。

 

幹事長就任挨拶

土井正孝(昭和63商)

5月25日開催されました平成24年度定例総会にて幹事長を拝命致しました。

「関西合同三田会」開催をはじめ倶楽部運営を見事に行ってこられた河野前幹事長の後任ということで、その責任の重さを痛感しております。来年90周年を迎える、歴史ある神戸慶應倶楽部の伝統を汚さぬよう、微力ではありますが誠心誠意努めさせていただく所存です。

神戸慶應倶楽部規約の「目的」に「塾員相互の親睦を図り、連絡強固にすることを目的にする」とあるように、会員皆さまの親睦が深まり、神戸慶應倶楽部に入っていてよかった、そして、一人でも多くの方に神戸慶應倶楽部に入りたいと思っていただけるような運営を、佐井会長のもと行って参りたいと思っております。至らぬところが多々あるかとは思いますが、会員の皆さまのご指導とご協力よろしくお願い申し上げます。

幹事長退任挨拶

河野忠友(平1商)

伝統ある神戸慶應倶楽部の幹事長を拝命し早や2年が経過しました。この間、佐井会長はじめ役員の皆さんからはたくさんの温かいご指導を賜りました。幹事会の皆さんとは熱い想いを語り合い、そして何よりも会員の皆さんからは多大なるご支援とご協力を戴きました。この度無事任期を終えることができましたのも皆さんのお陰と感謝いたしております。

特に昨年当地での開催となりました関西合同三田会では、何と150名超の神戸慶應倶楽部会員が一同に介していただけたことがこの上ない喜びでありました。またご参加の皆さんの笑顔に接し、燃え尽きる程のやり甲斐を感じることができました。改めて皆さんに御礼申し上げます。

さて満を持して幹事長に就任されましたのは土井正孝さん(昭63商)です。持ち前のクールダンディズムと華麗なるバランス感覚で、倶楽部をスマートにかつ楽しく運営されるものと確信いたしております。皆さん、新幹事長の手腕にご期待のほど宜しくお願い申し上げます。また来年には神戸慶應倶楽部創立90周年を迎えます。土井幹事長のもと、再び幹事会一丸となり記念事業の計画を推進されると思います。私は微力ながら縁の下よりお支え申し上げます。

末筆になりますが、佐井会長は不完全な私に多くをお任せ下さいました。その度量の大きさに感服しつつ最高のリーダー像を真横から見せていただきました。男子から云われたくないと思いますが、佐井会長、素敵です。お供させていただきました仙台三田会への訪問も良い思い出です。心より感謝申し上げます。有難うございました。これからも可能な限り神戸慶應倶楽部会長として私たちをお導き下さいますことを祈念申し上げ、退任の挨拶に代えさせていただきます。

4月例会レポート「慶應義塾と関西合同三田会」

土井正孝(昭63商)

4月20日(金)18時30分から神港ビル1階会議室において20名の塾員が参加し4月例会が開催されました。大阪慶應倶楽部副幹事長上田満重氏を講師にお招きし、「慶応義塾と関西合同三田会」をテーマにご講演いただきました。

ご講演では、「ゼロ」の状態から大変ご苦労されてローマ三田会を設立されたお話や、特選塾員(皆さんはご存知でしたか?)のお話。福澤先生が1835年1月10日生まれなので今年(2012年)は177年目にあたるなど、今年の年回りについて、慶応義塾創立、神戸慶應倶楽部創立、大阪慶應倶楽部創立などの観点からお話をいただきました。そして、100年前・150年前はどんな年であったのか などなど。また、オリジナルの「福澤諭吉先生誕生記念祝賀会・関西合同三田会大会一覧」という資料をお持ちいただき、そこには開催日、会場、慶應義塾来賓等が記載されており過去の歴史が一目でわかる貴重な資料でした。ちなみに、その資料によると第1回関西合同三田会は石川忠雄元塾長を来賓としてお招きし、1977年(昭和52年)奈良公会堂で開催されたものでした。更に、ご自身で撮られた貴重な写真を見せていただきながら、福澤先生と神戸市・兵庫県とのご縁、歴代塾長について、そして三田会会長・慶應倶楽部会長のお話など、なかなか普段は聞くことが出来ない福澤先生・慶應義塾のお話をお伺いすることが出来ました。

上田氏の慶應義塾に対する造詣の深さにただただ感心させられ、自分の浅学を恥じ入るばかりの私でした。

春の慶早ゴルフコンペ「@廣野ゴルフ倶楽部」

森本泰暢(昭60法)

2012年5月18日(金曜日)慶早ゴルフコンペが廣野ゴルフ倶楽部にて開催されました。
神戸早稲田倶楽部より15名の参加をいただき、当倶楽部からも9名が参加し、絶好のコースコンディションの中、プレーを楽しみました。

本年は早稲田の希望により、例年の4月開催から気候が最も安定した5月の開催となりました。私が幹事役をしてからの集計ですが、廣野ゴルフ倶楽部での過去13年間の成績は慶應の10勝となっており、早稲田としては「開催月でも変えて、何とか勝ちたい」との思いだったのでしょう。

しかしながら結果はいつも通り、神戸慶應倶楽部が29ストロークスの大差をつけて勝利致しました。(各倶楽部上位7名のネット合計による集計)個人戦でも慶應が圧倒し、優勝が山内剛さん、2位 森本泰暢、3位 河野幹事長、5位佐井会長という結果になりました。
また、佐井会長賞としてのキャディーバッグは、早稲田で唯一4位に入賞した下中さんに贈られました。
秋は早稲田主催で9月14日(金)に神戸ゴルフ倶楽部で対抗戦が開催されます。皆様の参加をお待ちしております。出席者は以下の通りです。

佐井裕正   森  隆   宮崎和郎 
多木良晴   堺 充廣   山内 剛
野田敬二   河野忠友   森本泰暢

関西合同三田会2012 in 泉州「今年の関西合同三田会は9月2日です」

土井正孝(昭63商)

今年開催される関西合同三田会の概要が決まりました。9月2日(日)午前10時から、岸和田市にある浪切ホールにて、泉州慶應倶楽部主催で行われます。
今年の目玉は、本番と同様に迫力満点の

を間近で見られること(写真は2006年)。
(岸和田だんじり祭りを生で見たことの無い人は必見です!!) 

そして、高視聴率を獲得したNHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」で安岡八重子役を演じた女優『田丸麻紀さん』がパネルディスカッションのゲストとして来られる事です。(田丸麻紀さんは地元和泉市のご出身だそうです。)

当日は、清家塾長の記念講演と田丸さんをゲストパネラーにした式典の部と、懇親会の二部構成になっており、懇親会終了後、午後2時から午後4時に行われる「だんじりの試験引き」を見る予定になっています。

会費は大人(高校生以上)10,000円、子供(小・中学生)5,000円、幼児(小学生未満)は無料となっています。

神戸慶應倶楽部主催の昨年の関西合同三田会には、泉州慶應倶楽部から多数の方にご参加いただきました。今回の泉州慶應倶楽部主催の関西合同三田会に神戸慶應倶楽部から一人でも多くの方がご参加登録されることをお願い致します。(参加申し込み方法につきましては別途ご連絡させていただきます。)

2012年4月号掲載

2012新年合同例会レポート

天竹 清裕(平15経)

1月13日(金)19:00より西村屋和味旬彩にて新年例会が開催されました。関西合同三田会でもお世話になった子守さんの司会で始まった新年会は、昨年同様、関西不動産三田会との共催で盛大に行われました。佐井会長からの新年の挨拶の後、作家の真山仁先生より「日本のエネルギー政策の未来について」というテーマでご講演して頂きました。

真山先生は、エネルギーをテーマにした小説を2作品発表されており、それが3・11の震災の原発事故とリンクしてしまったため、震災後エネルギーや政治について発言を求められる機会が多くなったそうです。世の中への警鐘を含めて現実にありそうなことを書くには小説はとてもいいツールですが、「ベイジン」や「マグマ」の小説の中での出来事が現実に起こってしまい、世間が予言だと騒ぎ始め、最初の頃は先生もうれしかったそうですが、今回の原発事故については専門家への取材中にも日本では絶対に起こらないと言われていただけに、とても心苦しかったそうです。

政治への不信感についてもお話頂きました。我々はもう少し政治に対して関心と責任を持つべきだと。今の世の中をどこまで受け入れるか、政治家がだらしないが選んだのは自分たちと落ち込むのではなく、私たち一人一人が目の前の苦難を見据え、立ち向かう勇気を持って行動することが、未来を希望に変える唯一の方法だと真山先生はおっしゃいました。

最後に、これから我々はどうするべきなのかについても触れられました。先進国のすべてがダメになってきている今日、大人たちが若い人たちに道を開け、手を差し伸べ、チャンスを与えるべきであると。若い人たちはそれに答えるため、来るべきフロンティアの時代に向け準備しなくてはならない。ここにいる大人たちは譲れないものをどうすれば守れるのか行動しなくてはならない。誰か(社会・会社・親など)に決めてもらう人生をやめ、一人一人がモチベーションを上げこの国を、この世界を、新たに創り上げていかなければならない時に差し掛かっているとのことでした。

真山先生のお話はエネルギーについてだけではなく、これからの世界の中でどう生きていくべきかというとても大きなテーマのお話までしていただき、聞き入っているうちにあっという間に時間が来てしまいました。最後に関西不動産三田会の平野会長より謝辞を頂き、講演会は終了しました。

その後、大広間に移り西村屋さんのおいしい料理をいただきました。敷居を超えた交流は盛況を極め、最後は全員で若き血を合唱し、新年会はお開きとなりました。

3月東天閣例会レポート

モート香(平12経)

3月例会は16日18時30分より、毎年恒例、東天閣さんにて行われました。37名のご参加がありました。佐井会長に開会のご挨拶をいただきました。そして、五代先輩に乾杯のご挨拶をいただきました。

続いて、中神先輩(東天閣オーナー)よりスペシャルメニューのご説明をいただきました。全てのお品がスペシャルなのですが、中でもスペシャルは、約1kgもある大きな鯉を丸ごと揚げたものに、ソースをジュッとかけたもの(頭からしっぽまで丸々全部食べられます)と、東天閣さんでしかいただけない中華セロリの風味が効いた素敵な水餃子(あっさりと美味しくて、私は3個するっと食べちゃいました)でした。多くの神戸慶應ボーイの皆さまにとりましては、中神先輩が仰られたように「living in a British suburb house, hiring a Chinese cook, marrying a Japanese wife」という人生の至福を味わえるお時間だったのではないでしょうか。というのはほんのジョークですが、会場では終始、あちこちで楽しい会話が飛び交っていました。時々ワッと笑い声が響いておりました。

会の半ば、昭和29年経済学部ご卒業、御年80歳の嘉納忠夫大先輩からスピーチをいただき、後輩一同感動致しました。私が寄せていただいたテーブルにも、各ご卒業年の先輩方がいらっしゃいましたが、同じ慶應出身だというだけで、学年を超え打ち解ける、この卒業後の学風は素敵だなと思いました。

締めには阪本副会長に閉会のご挨拶をいただきました。もうすでに、来年の3月例会が楽しみです!!中神先輩はじめ、東天閣の皆様、ありがとうございました!最後に、司会進行役の河野幹事長より、このご予算でのスペシャルメニューは、ここだけにして下さいねとお話がございましたので、ここにも備忘録として(笑)記しておきますね。

第177回福澤諭吉先生 誕生記念祝賀会レポート

阪本豊起(昭49法)

平成24年を迎えた1月10日、大阪慶應倶楽部が主催する第177回福澤諭吉先生誕生記念祝賀会が、シェラトン都ホテル大阪の「浪速の間」において盛大に挙行され、佐井会長の代行として参加してきました。

福澤先生の没後10年のときに当時の大阪慶應倶楽部が大阪の地で先生の誕生日を祝って以来、ずっと今日まで続けられているそうです。

18時30分から始まった式典の部では大阪慶應倶楽部の銭高会長の挨拶に始まり、来賓としてお迎えした慶應義塾の井田良常任理事により清家塾長の挨拶が披露され、また法学部の井田教授としてのお立場からドイツの大学に関するフンボルト理念と対比して福澤先生の考えておられた大学のありかたに関する講演が、また同じく来賓としてお迎えした大石裕法学部長からは、法学部の新しい入試方法としてFIT入試の試みが紹介されました。FIT入試というのは「第一志望で慶應義塾大学法学部で勉強したい」という学生と「この学生を教えたい」という法学部教員との良好な相性(FIT)を実現しようとする入試制度で、そのA方式では学業成績に加え、学業以外の成績、学外活動、ボランティア活動などに積極的に取り組み実績をあげた者を対象に選抜をおこなうものですが、そのB方式というのは、日本全国を7つの地域ブロックに分け、各ブロックから最大10名を選抜する方式で、日本全国の地域から学ぶ意欲の強い・個性的な学生を募集する特別枠だそうです。

式典の部に続き、19時30分から大阪慶應倶楽部の大野直竹副会長の音頭の乾杯を皮切りに懇親会が始まり、21時に若き血で終宴となりました。

この祝賀会に参加された多くの方から昨年神戸で行われた関西合同三田会の労いや称賛の言葉を頂きましたことをご報告しておきます。

2012年新年号掲載

クリスマス家族例会レポート

村尾 憲一郎(昭58商)

2011年12月3日(土)18:30より、内外装工事中の神戸銀行倶楽部においてクリスマスパーティーが開催されました。パーティールームは白とブラウンを基調にした清潔感あるシックなデザインでの仕上がりです。ルミナリエ開催期間中ということで、三宮・元町界隈はすでに多くの人出があり、会場に辿りつくまでいささか回り道を余儀なくされましたが、思い思いのオークショングッズを手にした会員そしてドレスアップしたご婦人方35名が集まると華やかな雰囲気に包まれました。

土井副幹事長の司会により、佐井会長の挨拶、五代顧問の乾杯でパーティーは始まりました。いつもお世話になっているアサヒビール神戸統括支社長の城さんよりご協賛頂いたビールとウーロン茶で喉を潤しつつ、ホテルオークラ神戸謹製による和洋中を織り交ぜたブッフェ料理の数々で空腹もしっかり満たされると、師走の慌ただしい気持ちも大いに癒されました。会場のあちこちで過日の関西合同三田会大成功を懐かしむ声、旧知との再会を喜ぶ顔、いつもながら慶應社中の絆を感じます。

今年度は、すでに15名の新会員を迎えていますが、初参加のモート香さん、ご主人リチャードさん・ご子息リオくんの紹介がありました。これから倶楽部ライフを大いにエンジョイしてもらいたいと思います。

会が始まって一時間程すると、もはや円熟の域ともいえる浦上評議員ご夫妻の軽妙なリードによるオークションタイムです。服部連合三田会会長より頂戴したKEIOグッズや五代顧問の名作をはじめ数多くの出品の中で今回目玉となったのが、橋本会員手作りの金色に輝くクリスマスリースでした。堀田会員と河野幹事長の壮絶な一騎打ちにより、値はあっと言う間に吊り上がり、後輩思いの堀田会員が見事落札。オークション売上総計¥189,200は、貴重な倶楽部財源となりました。

幹事長会務報告、阪本副会長の中締め、そして関西合同三田会の感動よ!もう一度、松尾副幹事長リードによる「若き血」斉唱とエールで、名残を惜しみつつ無事散会となりました。今年も残すところわずかです。会員の皆様もどうぞ良い新年をお迎えください。

関西合同三田会in Kobeの名残

昨年の話になってしまいますが、10月23日に行われた関西合同三田会inKobeへの各方面からのお祝いのお言葉を頂戴しておりますので、ここでご紹介させていただきます。

(紺野美沙子さん)
ご盛会おめでとうございます。佐井会長はじめ皆さんのホスピタリティー溢れるおもてなし感謝の気持ちでいっぱいです。
先日の神戸慶應倶楽部例会、今日の合同三田会、とてもいい経験、勉強になりました。いいご縁を頂きました。

(婦人三田会さま)
多彩な貴倶楽部のご企画とお心配りに、当会一同大満足でした。
私ももっとケーキを頂けばよかったなと惜しい気がしています(笑)。

(慶友三田会さま)
午前中のパネルディスカッションも良かったですが、最後のスーパーキッズの生演奏は、皆大変感銘を受け、喜んでおりました。クラッシックを聞きながらワインを飲むのが好きですので、思わずワインを沢山よばれてしまいました。
料理も美味しく、食べ過ぎてしまいました。
特に女性陣からは、神戸のスィーツが評判でした。日頃は余り食べませんが、ケーキ類も幾つかご馳走になりました。有難う御座いました。

(和歌山三田会さま)
まずは会のご成功を、心よりお慶び申し上げます。
私達も、素晴らしい料理や企画を存分に堪能させて頂きました。皆様方のご努力に感謝いたします。

(宝塚慶應倶楽部さま)
昨日は本当に盛会でした。お疲れ様でした。600名もの参加者、さすが神戸慶應倶楽部でした。

(姫路慶応倶楽部さま)
ても素晴らしい、長く記憶に残る関西合同三田会だったと思います。ありがとうございました。

(京都慶應倶楽部さま)
素晴らしい会を有難うございます。京都の皆さんも満足しておられました(バス帰路順調でした)。
2011関西合同三田会の大成功を、心よりお祝い申し上げます。

(泉州慶應倶楽部さま)
素晴らしい合同三田会、ありがとうございました。これも、神戸慶應倶楽部の皆さんが一つになった賜物と思います。
来年は、泉州慶應倶楽部が幹事で9月2日に関西合同三田会を行います。
皆様方のご支援、ご協力の程宜しくお願い申し上げます。