読書会

2017年

2017年11月号掲載

≪神戸慶應倶楽部読書会 第52回≫

 第52回目の学問のすすめ読書会は、平成29年10月17日(火)16時から阪本豊起評議員の事務所で行われました。参加者は、浅沼、古淵、善塔、藤井、福野、清水、阪本でした。

 最初の1時間で『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕訳 河出書房新社』を輪読。第1部認知革命 第2章「虚構が協力を可能にした」34Pから58Pまでを読了しました。認知革命により、ホモ・サピエンスが生き残り、人類が生物学の世界から歴史のステージに移行したところまでです。次回は第3章狩猟採集民の豊かな暮らしからです。

 更に次の1時間で『第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来 クラウス・シュワブ著 日本経済新聞出版社を輪読。見慣れないカタカナ用語の連続でなかなか難しく、第1章「第四次産業革命とはなにか」の歴史的背景の途中18Pから23Pまでしか進みませんでした。次回は24Pからです。次回からもこの2冊の続きを輪読・判読していきます。
18時からは、これまでどおり居酒屋を開店して、秋の夜長を談笑で楽しみました。

 次回の第53回目の読書会は、平成29年12月12日(火)16:00から、阪本評議員の事務所(建隆ビルⅡ3階)で行います。前記『第四次産業革命』と『サピエンス全史上』をお持ちください。

世話役  阪本豊起

2017年9月号掲載

≪神戸慶應倶楽部読書会 第51回≫

 第51回目の学問のすすめ読書会は、平成29年8月17日(木)16時から阪本豊起評議員の事務所で行われました。参加者は、青戸、浅沼、古淵、得田、善塔、藤井、六拝、池田、古武、福野、清水、大塚、阪本に慶応法科大学院のインターシップ生の西井が加わって14名でした。

 今回からはこの読書会のメンバーでこれから激変することが予想される世界を読み解いていくことになりました。最初の1時間で『第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来 クラウス・シュワブ著 日本経済新聞出版社』を輪読。

 しかし、見慣れないカタカナ用語の連続でなかなか難しく、数行ごとに意味を確認しながら判読していきますので、はじめにという序章までの14Pと第1章「第四次産業革命とはなにか」の歴史的背景の途中18Pの10行目までしか進みませんでした。しかし、これからの生活、政治、経済、人間のあり方を考えるとき、第四次産業革命への理解は不可欠であることはよく分かりました。

 次の1時間は『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕訳 河出書房新社』を輪読。これは文明の構造と人類の幸福をテーマにした壮大な物語で、第1部認知革命 第1章「唯一生き延びた人類種」33Pまでを読了しました。歴史年表でいうと135億年前に物質とエネルギーが現れた物理的現象の始まりから20万年前に東アフリカでホモ・サピエンスが進化を遂げるときまでを1時間で学んだということです。テンポもよくグイグイ惹きつけられました。次回からもこの2冊の続きを輪読・判読していきます。18時からは、居酒屋を開店して、暑気払いをしました。

 次回の第52回目の読書会は、平成29年10月17日(火)16:00から、阪本評議員の事務所(建隆ビルⅡ3階)で行います。前記『第四次産業革命』と『サピエンス全史上』をお持ちください。

 前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

世話役  阪本豊起

2017年6月号掲載

≪神戸慶應倶楽部読書会 第50回≫

 第50回目の学問のすすめ読書会は、平成29年6月2日(金)15時から阪本豊起評議員の事務所で行われました。参加者は、青戸、浅沼、古淵、得田、善塔、藤井、六拝、福野、清水、池田、宍戸、大塚、阪本の13名でした。

  文明論の概略の巻の三、第6章「智弁の件」を全員で輪読し読了しました。福沢先生の著作を輪読する形での読書会としてはとりあえずは今回が最後になりました。

次回からはあらたにこの読書会のメンバーで
これから激変することが予想される世界を読み解いていきたいと思います。

そのためにまずは以下の2冊を並行して読んでみることになりました。その下は推薦図書です。

第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来
クラウス・シュワブ著 世界経済フォーラム訳
日本経済新聞出版社 2016年10月14日発行
サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ著 柴田裕訳
河出書房新社 2016年9月30日発行

【推薦図書】
  1. 余震アフターショックそして中間層がいなくなる
     ロバート・B・ライシュ著 雨宮寛/今井章子訳
  2. 格差と民主主義
     ロバート・B・ライシュ著 雨宮寛/今井章子訳

  3. SAVING CAPITALISM 最後の民主主義
     ロバート・B・ライシュ著 雨宮寛/今井章子訳
  4. 大停滞 経済成長の源流は失われたのか?
     タイラー・コーエン著 若田部昌澄解説 池村千秋訳
  5. 大格差 機械の知能は仕事と所得をどう変えるか「テクノロジー失業」に陥らないために
     タイラー・コーエン著 若田部昌澄解説 池村千秋訳

(1)第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来は、事前の予習が必要と思われますから、まず第1章、2章を読んでおいてください。
そのうえで輪読し、不明な個所をみんなで解明していきます。
(2)サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福は、参加者で輪読していくことにします。

 今後の読書会は、2か月に一度のペースで開催し、16時から18時までの2時間を読書会に当てます。その後2次会も従来通り続けることになりました。興味をお持ちの方がいらっしゃったら大歓迎です。

 次回の第51回目の読書会は、平成29年8月17日(木)16:00から、阪本評議員の事務所(建隆ビルⅡ3階)で行います。前記(1)第四次産業革命と(2)サピエンス全史をお持ちください。
前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

世話役  阪本豊起

2017年4月号掲載

≪神戸慶應倶楽部読書会 第48回≫

 第48回目の学問のすすめ読書会は、平成29年1月18日(水)に阪本豊起評議員の事務所で行われました。あいにくの酷寒をおして参加したのは、堀切、青戸、浅沼、得田、善塔、古武、六拝、福野、清水、宍戸、阪本の11名でした。この日は、この読書会の今後のあり方についての話し合いになりました。『「小にして学べば、即ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず。」神戸慶応倶楽部の有志で福沢先生の著書の読書会を続けて共に学んでいきませんか』平成20年6月20日に堀切民喜先輩からのこのようなお誘いを受けて、堀切、堀友子、阪本が呼び掛け人になり、同年9月24日の第1回目の例会からこの読書会が始まりました。

 福沢先生の著作に取り組んだのは、福沢先生が慶応義塾の創設者であるといだけではなく、私たちが、歴史的な規模で変動していくこれからの時代を生きていくためには、福沢先生が書き遺されている教えや思想を原書で読み直すことが極めて有益であると考えたからでした。以来、48回の例会を重ね、参加者全員で福沢先生の「学問のすヽめ」と「文明論の概略」読破し、また戦後の日本の経済を財界の中心になって体験され、観察してこられた堀切先輩から、現にいま起こっている経済や世界の動きを解説して頂き、また広い話題を参加者で議論してきました。まさに慶応の精神である半学半強を実践してきた日々でした。またその後の一つのテーブルを囲んでの飲み会では親しく懇親を深めることができました。(一人の飲み会の支出額は累計で144,000円になります)

 しかし、この8年という年数は大学の学部の就学年数の2倍になります。大学ですとこれ以上在籍が許されない年月が流れたわけですから、そろそろ卒業するときが来たなということで、今回はこのテーマで議論をしたわけです。その結果、以下のような結論に落ち着きました。

  1. あと2回、従来の読書会として継続し第50回目で卒業する。
  2. 第49,50回の読書会は、昼間の14時から16時に行う。
  3. その後は、懇話会(仮称)として、時代の変化を掴むための勉強会を続けていく。

そして堀切先輩から、③として世界経済フォーラム(この総会がダボス会議です)が取り上げている「第4次産業革命」について勉強してはどうかという提言を頂き、「第四次産業革命―ダボス会議が予測する未来」(クラウス・シュワブ 世界経済フォーラム訳 日本経済新聞出版社 2016年10月14日発行)の紹介がありました。

≪神戸慶應倶楽部読書会 第49回≫

 第49回目の学問のすすめ読書会は、平成29年3月24日(金)14時から阪本豊起評議員の事務所で行われました。参加者は、堀切、青戸、浅沼、得田、善塔、藤井、六拝、福野、清水、池田、大塚、阪本の12名でした。

 文明論の概略の巻の三、第6章「智弁の件」から、12名で輪読を2周したところで予定の1時間が経ってしまいましたので、第6章の残りは次回の50回にまわすことになりました。

 そしてこの読書会の今後のあり方について話し合いました。前回では51回以降は懇話会(仮称)として、時代の変化を掴むための勉強会を続けていくという結論が出ていましたが、今回は、その具体的な方法を議論しました。その結果、今人類は今世紀に入って始まったデジタル革命の上に成り立っているいわゆる第四次産業革命に入り口に立っているという今年の世界経済フォーラムダボス会議のテーマに沿ってこれから急速に変わっていくと予測されている問題を勉強することになり、そのための基本書の候補として

  1. 第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来
       (クラウス・シュワブ著 日本経済新聞出版社 2016年10月14日初版 1500円+税)
  2. SAVING CAPITALISM 最後の資本主義
       (ロバート・B・ライシュ著 東洋経済新報社 2016年12月15日初版 2200円+税)
  3. サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
      (ユヴァル・ノア・ハラリ著 川出書房新社 2016年9月30日初版 上下 各1900円+税)

 いずれも意識変革のための良書と思います。

 そういうわけで、次回の第50回目の読書会は、平成29年6月2日(金)15:00から、阪本評議員の事務所(建隆ビルⅡ3階)で行います。文明論の概略の巻の三、第6章「智弁の件」の途中(岩波文庫版では144P31行目)からです。そしてそののちに17:00から読書会50回終了の打ち上げ会を予定しております。

 3000円の会費をご用意ください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルⅡの3階です。商船三井ビルの東隣です。前回の出席者以外の方、もしくは欠席を予定される方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

世話役  阪本豊起

2017年1月号掲載

≪神戸慶應倶楽部読書会 第47回≫

 第47回目の学問のすすめ読書会は、平成28年11月8日(火)に阪本豊起評議員の事務所で行われました。参加者は、堀切、青戸、浅沼、古淵、得田、藤井、福野、清水、阪本の9名でした。

 輪読に先立ち、藤井から「岩波現代文庫 和田洋一著 新島襄」から新島襄が福沢先生をどう見ていたかのくだりが紹介されました。

 そして、読書会のほうは、文明の概略巻の二第5章「前論の続」を「一国民の知徳を論ず」を読了しました。この章は第4章「一国民の知徳を論ず」の続きですが、やはりなかなか難しい内容でした。飲み会では本日が投票日だった米国の大統領選の話題などで盛り上がりました。

 次回の読書会は、平成29年1月18日(水)18:30から、阪本評議員の事務所(建隆ビルⅡ3階)で行います。巻の三、第6章「智弁の件」からです。飲み会の割り勘代は3000円です。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルⅡの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒とさかなの準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

世話役  阪本豊起