永島 政和(平17経)
9月2日(水)、神戸ポートピアホテルにて神戸慶應倶楽部80周年記念パーティーが開催されました。はじめに、佐井会長より挨拶があり、その中で三田会創立の経緯、続いて神戸慶應倶楽部の沿革についての説明がありました。すると、解説が中ほどまで進んだ頃でしょうか、なんと、神戸慶應倶楽部は実は大正12年に設立されていた…つまり「本当は86周年」というサプライズがありました。同時に横断幕の「80」も「86」に上塗りされてしまうというパフォーマンス?まで用意してあり、会に出席された一同の大きな拍手と歓声にホールが包まれました。
続いて、森本幹事長より、「三田会に関する古い資料があれば当倶楽部まで一報を」、というアナウンス、10月25日の関西合同三田会についての案内があった後、当日のメインイベント、祇園の舞妓さんによる「祝舞」、「春日三番叟」が披露されました。サプライズからの盛り上がりが一変、静寂の中で進められる舞の壮大さにただ見入るばかりでした。私自身も初体験であったこともあり、極めて印象強く、未だに余韻に浸っているという程に素晴らしい時を過ごすことが出来ました。
その後いよいよ歓談に入ります。上島顧問の乾杯、中内会員からドンペリ(ちなみに私はこれも初体験)が寄贈され、ホテルの一流の料理と一流のお酒を嗜む中、どのテーブルからも絶え間なく笑い声が聞こえ、全員で創立86周年を祝うことが出来ました。
最後に、恒例の若き血の合唱とエールが送られ、写真撮影の後、閉会となりました。
また皆様とお会いするのを楽しみにさせていただきます。
大正12年9月(1923年)
神戸慶應倶楽部と言う名称の会が生まれた。これは主として大正10年以後の若い塾員で組織されていた。
昭和5年7月 (1930年)
神戸三田会と合同して新たに神戸三田倶楽部というものが設立されて、神戸慶應倶楽部なる名称が一時消滅した。
昭和6年2月 (1931年)
神戸三田倶楽部を改めて、名称が再び神戸慶應倶楽部となる。
森本 泰暢(昭60法)
9月9日(水曜日) 慶早ゴルフコンペが神戸ゴルフ倶楽部にて開催されました。
神戸早稲田倶楽部より木下会長をはじめ7名、当倶楽部からはなんと、たったの4名の
参加でした。天候に恵まれゴルフ場からの眺めは最高でしたが、成績は振るわず対抗競技は39ストローク差をつけられ、大敗しました。少人数ではありましたが楽しくプレーができ、神戸早稲田倶楽部との親睦が深まりました。
出席者は以下の通りです。
芳川 玲子・田嶋 紀雄・城根 誠・森本 泰暢
以上
森本 泰暢(昭60法)
9月24日 神戸医療産業都市 慶應医工連携セミナーが神戸市で開催され、広瀬努前会長が出席されました。主催者は慶應義塾大学研究推進センター、 慶應義塾先端科学技術研究センター、共催は神戸市で 慶應理工学部の4名の教授が 講演され、研究内容の発表と 産学連携のPRをされました。神戸でははじめての開催でしたが、出席者は100名を超え、リバーサイドキャンパスからもお手伝いで来られていました。
セミナーの後、交流会があり、神戸慶應倶楽部と地元の企業の代表として広瀬前会長が挨拶されました。
神戸市では、ポートアイランドにおいて先端医療技術の研究開発拠点を整備し、産学官連携により、21世紀の成長産業である医療関連産業の集積を図る「神戸医療産業都市構想」を推進しています。
医学部、理工学部と神戸の理化学研究所が共同研究の締結を結んでいますので、今後、神戸市と慶應義塾で交流が進むと思います。
齋藤 洋邦(平12商)
10月25日、平城遷都1300年を来年に迎える奈良の地で2009年の関西合同三田会が開かれました。
式典は清家塾長、服部慶應連合三田会会長をご来賓にお迎えし、奈良市市制施行100周年を記念して、1999年2月にこけら落としとなった「なら100年会館」で行われました。ハーモニーホールとも呼ばれる中ホールにて、「まつぼっくり少年少女合唱団」の素晴らしい歌声が響き渡る中始まり、次いで奈良三田会会長でもあり、帯解寺(おびとけでら)のご住職でもある倉本会長様、並びに関西合同三田会の銭高会長様にご挨拶を頂きました。
倉本会長様からは、関西合同三田会が7年ぶりに奈良で開催されたことのお喜びと、先日より正倉院展が開催されており、本年は天皇陛下即位20年でもあり、立派なものが展示されているとのこと等、秋ならではの奈良観光の要所をお話しいただきました。銭高会長様からは清家塾長が、過去・現在・未来で塾の今後を考えておられると、清家塾長の元、今後の塾の益々の発展のご期待を述べておられました。また、先日渡米されたときにお会いになった、米国初の女性最高裁判所判事の過去・現在・未来を追って、米国が抱える問題に関し、初心を忘れないという趣旨(であったと理解しております)の大変興味深いお話もお聞かせいただきました。
オープニングに可愛い歌声を聴かせてくれた合唱団は1982年に結成され、大和の山村に残る童謡を発掘しその普及活動に取り組んでいる合唱団で、過去にはニューヨークの国連本部に出演し、ユニセフ記念行事では皇太子殿下御臨席のもと出演もされています。
次いで来賓からの祝辞として、慶應連合三田会の服部会長よりお話頂きました。私は知らなかったのですが、現在、慶應連合三田会に登録し、実際に活動・交流している三田会は世界で800を超えているとのこと。もちろん地域によって会員数の多いものもあれば、ドバイの三田会のように10人前後のものをあるとのこと。そして昨年の共立薬科大学との合併のお話になり、本年度に第1回目の卒業生が出ること。そして、共立大学のこれまでの卒業生も塾員の一員としてお迎えすること等のお話がありました。
私自身、母親が共立薬科大学の出身で、先日帰省した折にもその話になり、母が私の大先輩になったと話をしたところでした。
また福澤先生と関西のお話にもなり、大阪、京都のお話に始まり、奈良にもご家族でいらっしゃったことがあり、その際には東大寺の柱の穴もお試しされたことがあるとのことでした。
塾長の記念講演では「実学の精神に立ち返って」という題目で、福澤先生は大きな変化の時代に、イデオロギーに囚われず真の姿を理解するために実学=サイエンスを用いて、問題に対処する考えをお持ちだったとのお話を頂きました。変化の多い時代、従来の考え方の延長で物事を理解するのは難しくなっており、従って、自らの頭で考える必要があったとのことでした。塾長は常日頃から塾生に対し、自分の頭で考えるための四つのプロセスに分けてお教えとのこと。一つ目は考えるべき問題が何かを考える。二つ目は原因が何であるかという仮説を作り、その因果関係を見つける。三つ目は科学的手法で実証することによって、客観的に誰でも納得できるよう検証する。そして、四つ目に仮説が検証され正しければ、それに基づき問題を解決するというものでした。
その後の懇親会は場所を式典会場から徒歩一分のホテル日航奈良に移し、町野琴楼氏による篠笛演奏とせんとくんのお出迎えを受け、「新婚さんいらっしゃい」のプロデュースも手掛けられた昭和58年経卒の森本茂樹先輩の司会のもと、総勢約360人参加で行われました。
途中では現在関西フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務められる藤岡幸夫先輩(昭59文)から、今後同楽団主宰のコンサートに関し、チケット代1割引のお話を頂きました。藤岡先輩は当初、関西夫人三田会にも所属されている青戸先輩が後援会を立上げ応援されたとのことで、神戸慶應倶楽部にも所属されている藤岡さんを今後とも応援よろしくお願い致します。
また、クイズ大会も催され、奈良にちなんだ質問、福澤先生にちなんだ質問、そして平城遷都1300年にちなんだ質問などから、当選者15人を選出。当倶楽部の佐井会長も当選され、豪華景品を受け取られていました。なお、即興の設問ではありましたが、せんとくんのなかにはいっおられる方の年齢の質問もあり、なんと26歳の麗しき乙女が頑張っておられるとのことで、会場に和やかな雰囲気が流れておりました。
大変な盛り上がりを見せ、親睦を深められた懇親会も15時半には閉会を迎え、若き血と慶應賛歌を円陣を組み、一同熱唱したところでお開きとなりました。
来年は11月21日に滋賀にて初の開催となります。みなさまも是非ご予定いただき、ご参加ください。
盛山 昌子(平15商)
7月24日(金)、神戸銀行倶楽部にてサマーパーティーが開催されました。まず最初に、坂本副会長より7月16日に行われた役員会総会のご報告と9月2日に行われる神戸慶應倶楽部80周年パーティーのご案内がありました。続いて福井副会長による乾杯で会は和やかに始まりました。(出席者24名)
会場の両サイドから立ちのぼるおいしそうな匂いにお腹が刺激されていたためか、お料理の前にはすぐに列が出来ました。どのテーブルからも笑い声が聞こえ、塾員同士が年齢や学部を超えて楽しんでいました。毎回このような風景を見るたびに慶應義塾の縦や横のつながりの深さを感じ、塾員として仲間でいられることを嬉しく思います。
五代顧問のご挨拶に続き、恒例のオークションが行われました。人気が高かったのは、福澤先生の記念館にいらした方からのお土産と五代顧問が数ヶ月前にフランスのル・マンでお描きになった風景画でした。他にも連合三田会の入場券など慶應グッズが数多く出品されていて、あちらこちらから声が挙がり、大盛況に終わりました。
また佐井会長からのご挨拶では、9月に行われる神戸慶應倶楽部80周年パーティーに続き、2年後には関西合同三田会が開催されることから、「今年はこれからの80年を皆で考える年になります」というお話がありました。
最後に恒例の若き血の合唱とエールが送られ、閉会となりました。
また次の会で皆様とお会いできますことを楽しみにさせていただきます。
オークションでの落札総額は148,000円となり、倶楽部運営上の貴重な財源となりました。ご協力ありがとうございました。
土井 正孝(昭63商)
7月16日ホテル阪急インターナショナルにおいて、2009年度関西合同三田会役員総会が開催されました。
会は銭高会長のご挨拶ではじまり、会の収支報告、昨年10月26日大阪国際会議場で開催された関西合同三田会収支報告、新役員になられた西村京都慶應倶楽部評議員長・倉本奈良三田会会長・永山芦屋三田会会長・北田京都慶應倶楽部幹事長・川野和歌山三田会幹事長・臼井芦屋三田会幹事長のご紹介が行われたあと、2009年度関西合同三田会開催地である、奈良三田会倉本堯慧会長から開催のご案内がありました。今年度の関西合同三田会は、10月25日(日)11時から、なら100年会館で式典が行われ、その後場所をホテル日航奈良に移し懇親会が開催される予定です。式典・懇親会には1人でも多くの方の参加をとの依頼がありました。
総会終了後、第79回大阪慶應倶楽部創立記念祝賀会が開催されました。祝賀会には、塾から森前常任理事の後任としてご就任された井田良常任理事・栗生塾員センター課長・都倉福澤研究センター専任講師がご出席され、塾ご卒業の歌舞伎役者中村翫雀氏が歌舞伎の語源・由来をはじめとした「歌舞伎よもやま話」という題で記念講演をされました。
森本 泰暢(昭60法)
「慶應義塾をめぐる芸術家たち」
大阪中之島の国立国際美術館で6月20日から9月23日まで「慶應義塾をめぐる芸術家たち」が開催されています。
このレセプションにご出席のため大阪に来られました安西前塾長を囲んでの懇親会が6月19日に慶應大阪リバーサイドキャンパスで開催されました。
関西の各三田会会長、役員が出席し、田嶋大阪慶應倶楽部副会長のご挨拶、安西前塾長のお礼のお言葉などがあり、和やかな会となりました。
神戸慶應倶楽部からは広瀬評議員、幹事長の森本が出席いたしました。
「未来をひらく福澤諭吉展」開会式と内覧会
夏空のひろがった8月3日、「未来をひらく福澤諭吉展」の開会式と内覧会が大阪市立美術館で開催されました。
開会式には、関西の各三田会会長をはじめ約350名の方々が出席し、平松邦夫大阪市長、清家篤慶應義塾長、清原武彦産経新聞社代表取締役会長のご挨拶がありました。また主催者を代表しました塩川正十郎慶應義塾名誉評議員、船戸良裕大阪市議会議長、篠雅廣大阪市立美術館館長らによるテープカットが行われ、いよいよ8月4日から9月6日まで「大坂生まれ、適塾育ち」である福澤先生の展覧会が開催されることとなりました。
神戸慶應倶楽部からは、佐井会長、上島顧問、芳川評議員、幹事長の森本が出席いたしました。
本展は、「異端と先導」をテーマに、幕末明治の激動の時代にあって思想家として革新的な活動を展開した福澤諭吉に焦点をあてた展覧会で、東京・福岡に続き、福澤先生とゆかりのある大阪での巡回展となります。
会期中には、「藤岡幸夫と関西フィルハーモニー管弦楽団メンバー」による特別コンサートや、茶道・武者小路千家・官休庵によります呈茶席、塩川正十郎氏らによる講演会などの企画も開催されます。
是枝 洋介(平6環)
平成21年5月27日(水)、北野にある神戸外国倶楽部にて、2009年度総会が開催されました。
森本泰暢幹事長による開会宣言の後、佐井裕正会長の議事進行の下、提出された議題がすべて原案どおり承認可決されました。
総会に引き続いての懇親会は、森本幹事長の司会で進められ、五代友和顧問の乾杯の発声、阪本豊起副会長の挨拶を経て、終始和やかな雰囲気で行われました。途中、創立150年記念事業室の岩田光晴課長と慶應大阪リバーサイドキャンパスの小﨑由紀子係主任より挨拶があり、岩田課長からは記念事業の概要等が、小﨑係主任からは慶應義塾の新しい取り組み等がそれぞれ紹介されました。
神戸外国倶楽部による豪華な料理を堪能しつつ、42名の出席者が一致団結して、新年度がスタートしました。
宮田 沙織(平16法)
4月21日午後6時30分より、神港ビルヂング1階会議室にて4月例会が開催されました。(出席者 27名)
はじめに森本幹事長より、改めて神戸慶應倶楽部80周年記念パーティーについてのお知らせがありました。また、再来年、当倶楽部を幹事として関西合同三田会が開催される旨、ご連絡がありました。
次に佐井会長より、開会のご挨拶と、80周年記念パーティーにおいて舞妓さんの祝舞が披露されることにつき、祇園甲部と他の花街の舞の違いなどのご説明があり、皆さんの期待がますます高まっているようでした。また、先日シンガポールやベトナムへご出張でいらっしゃった際、街全体に活気があり、特に若い世代が意欲的で好印象を持たれたとのことでした。
そしていよいよ、慶應大阪リバーサイドキャンパス事務室の小﨑由紀子係主任よりお話を頂きました。小﨑さんは経済学部を卒業後、義塾に就職され、各学事センターや、経営管理研究科(ビジネススクール)、東アジア研究所を経て、昨年7月より現職に就かれています。
以下、小﨑さんのお話を簡単にまとめさせて頂きます。
まず、慶應大阪リバーサイドキャンパス(KORC)設立の経緯ですが、いくつかの要因が重なって実現しました。第一に、近隣の整備にともない「福澤諭吉誕生地記念碑」の管理をする必要が出てきたこと、第二に、生誕の地であり、適塾で学ぶなど福澤先生ゆかりの地である大阪は、かねてより地元の方々から設立を希望する声を多く寄せていただいていたことに加え、慶應義塾にとっては現在首都圏にある設備等に加えて研究教育等の拠点形成にもっともふさわしい場所の一つであること、第三に、大阪市の中之島および福島エリアの開発構想のなかで、このエリアを国際的ビジネス・文化・ジャーナリズムの拠点としたいということから、慶應義塾大学と大阪芸術大学に誘致があったということです。
次に、KORCの詳細についてです。堂島川岸の堂島リバーフォーラムの3階を大阪芸大と分け合い、事務室とラウンジの他に3つの教室があり、衛星中継やテレビ会議システム等を利用して、通信教育部の説明会・試験・スクーリング、学部の説明会、各種講座(夕学講座のサテライト版、福澤研究センター講座、デジタル産業論)等が行われています。また、大学院メディアデザイン研究科の研究教育拠点としての展開も進められています。なお、大学の学事日程が優先となりますが、教室貸出も行われています。
加えて、その他関連事業についてですが、6月から9月まで国立国際美術館にて『慶應義塾をめぐる芸術家たち』展が、8月から9月まで大阪市立美術館にて『未来をひらく 福澤諭吉展』が、それぞれ開催されます。
小﨑さんのお話の後、出席者から質問が集中したのは、KORCの今後の展開、具体的には、ビジネススクールに発展させる計画はあるのか、という点でした。小﨑さんによれば、KORC設立検討委員会ではビジネススクールを含むキャンパスでのディグリープログラムの展開の可能性を議論されていたようだが、現時点では大学院メディアデザイン研究科の博士課程の活動拠点の設置が実現しているとのことでした。
また、『未来をひらく 福澤諭吉展』についても意見が寄せられました。この展覧会は「福澤先生の思想と活動の輪の広がり」を様々な資料で紹介するものです。出席者より、中津での少年時代・適塾時代も含めた方が展示に深みが増すのではないかという意見が出されたが、今回は既に展示内容がほぼ固まりつつあり、企画変更は難しいと思うが、貴重なご意見として急ぎ展覧会担当者にお伝えしますとのことでした。
最後に、折角大阪での拠点ができたのですから、慶應義塾の新しい展開の一つとして、ビジネススクールを含めて社会人向けのディグリープログラムの設置に、期待を寄せたいと思います。
山中 勧(昭63法)
6月18日18時30分より、神港ビルA会議室において6月度例会が開催されました(参加者19名)。
森本幹事長からの連絡事項、佐井会長からのご挨拶の後、元慶應義塾大学商学部教授(昨年9月まで)で、現在嘉悦大学副学長の跡田直澄教授より「小泉構造改革を評価する」と題してご講演いただきました。
跡田教授は昨年11月の西宮市長選に立候補(残念ながら落選)されるなど、地方分権や構造改革に造詣の深い方です。現在は加藤寛氏が学長を勤める嘉悦大学において副学長として大学改革や来春の大学院設置の準備等に携わっておられます。
跡田教授は、2002年、当時金融担当大臣・経済財政政策担当大臣であった竹中平蔵氏の依頼を受けて内閣府経済社会研究所の客員研究員となり、「竹中チーム」の一員として政策決定に携わってこられました。
バブル前後の政策失敗や官僚主導型規制経済、日本型経営の限界などを背景として登場した「小泉構造改革」。不良債権処理・公的資金の投入、規制改革、社会保障改革、国と地方の財政改革、郵政改革(民営化)、政策金融改革などさまざまな施策が実行されました。
しかし、巷では「小泉構造改革」が貧困率の上昇など格差の拡大を引き起こした、あるいは社会不安の増大により自殺率の上昇を招いた等の批判が多くなされています。
跡田教授からはこれらの一つひとつについてデータをもとに反論をいただきました。例えば生活保護率が上がっているのは、高齢者世帯の増加と小泉政権以前の制度変更によるものである等、批判の多くは的外れなものだそうです。
さらに「今後のとるべき途」として、完全競争市場に近づけるためのルール作りの必要性や、「投機は経済活動に非ず」として投機資金の締め出しを行う位の規制が必要ではとの提言、民間の知恵を活かすために規制改革を徹底すべきであるとのお話もありました。
講演の中では、ここには書けないような裏話?もあり、終了後も地域間格差の問題、中国経済との関係など活発な質疑応答がなされました。
まだまだ質問は尽きないようでしたが、定刻の20時過ぎに散会。
「小泉構造改革」とはなんだったのか、野党やマスコミの批判は本当に正しいのか、私自身にとっても見識を深めることのできた大変有意義な講演でした。
森本 泰暢(昭60法)
4月3日(金曜日)慶早ゴルフコンペが廣野ゴルフ倶楽部にて開催されました。
神戸早稲田倶楽部より8名の参加をいただき、当倶楽部からは10名が参加し、桜がほぼ満開という絶好のコンディションのなか、プレーと懇親会で大いに盛り上がりました。
対抗競技は各倶楽部の上位6名によるネット合計で競われ、神戸慶応倶楽部が勝利致しました。個人戦では優勝が早稲田の樽本さん、2位私 森本泰暢、3位佐井会長という結果でした。秋は、早稲田主催で9月9日(水)に神戸ゴルフ倶楽部で対抗戦が開催されます。
皆様の参加をお待ちしております。
出席者は以下の通りです。
森 隆・五代 友和・佐井 裕正・芳川 玲子・宮崎 和郎
山上 高弘・城口 隆・野田 敬二・城根 誠・ 森本 泰暢
以上
神戸慶應倶楽部幹事長
森本 泰暢(昭60商)
1月11日(日)に大阪慶應義塾跡記念碑の除幕式・披露式が催されました。
大阪慶應義塾は、1873(明治6)年11月から1875(同8)年6月の間、大阪の北浜町二丁目の小寺篤兵衛屋敷内(現在の大阪市中央区北浜二丁目)に開設されていました。このたび、現在の土地所有者である小寺良和氏のご厚意により、敷地内に「大阪慶應義塾跡記念碑」が建立されました。
除幕式は、安西祐一郎塾長からの謝辞の後、安西塾長、服部禮次郎慶應連合三田会会長、小寺良和小寺興産株式会社代表取締役、同令夫人小寺幸子氏、錢高一善関西合同三田会会長・大阪慶應倶楽部会長、塩川正十郎慶應義塾名誉評議員により除幕、130年余りの時を経て、大阪での慶應義塾の原点として、また慶應義塾150年の歴史の中で重要な一歩となる記念碑のお披露目となりました。
神戸慶應倶楽部からは佐井裕正会長、上島康男顧問、森本幹事長が出席いたしました。
森本 泰暢(昭60商)
野田敬二会員に『はじめてのお遍路さん』という題目でお話をしていただきました。野田さんは高校時代に陸上競技部に所属し、マラソンは10年ほど前から趣味で始められました。ハーフマラソン、フルマラソン、そして平成14年には100kmウルトラマラソンを完走し、以降100kmウルトラマラソン23回挑戦し、20回制限時間内に完走という、並々ならぬマラソン歴の持ち主です。
平成19年11月、四万十川100kmウルトラマラソンに参加後、お遍路さんを目撃し、平成19年12月24日、マラソンお遍路さん開始。延べ日数21日で1200km完走(平成20年9月12日・結願)されました。
1.四国遍路の巡り方と予算、日数
・巡拝バス 予算:約40万円 日数:約10日
・タクシー巡拝 予算:約55万円 日数:約5日
・マイカー巡拝 予算:約30万円 日数:約7日
・歩き巡拝 予算:約50万円 日数:約60日
2.服装と用品
・菅笠 滋賀県長浜市、昭和堂で購入(1500円)
・納札 京都市 東寺で購入
(1束200枚105円)
・数珠 第一番札所 霊山寺で購入(2625円)
・納経帳 第一番札所 霊山寺で購入(1575円)
・靴 兵庫県加古川市JR加古川駅南東100m、ウインドアップ2万円、一足500kmが限界
・中敷 スーパーフィート15000円使用
・サングラス アートスポーツ御徒町店で購入
・使い捨てカイロ(貼る用、貼らない用)
・ヘッドライト(電球切れを起こさないタイプ 1600円)
・写経用紙、写経用筆ペン
・四国遍路ひとり歩き同行二人 地図編
(へんろみち保存協力会編、宮崎建樹2500円)
・マスク、ワセリン、バンドエイド、うがい薬、ムヒ、テッシュ
(昭文社発行 四国八十八ヶ所めぐり 1260円 P24参照)
3.季節ごとの歩き方、注意事項
冬の歩き方
(1)冬の熱中症対策。気温15度以上
(2)冬の寒さ対策。ハットヘッドウエア、ウインドブレーカー、マスク等の有効使用
夏の歩き方
(1)夏の寒さ対策。汗とクーラー。室内と室外の気温差に注意。
(2)夏の暑さ対策。瀬戸内海沿岸は昼1時から夕方7時まで“ベタナギ”あり。
秋の歩き方
(1)日没が早い。昼3時には宿に入ること。3時以降マスク着用。
(2)参拝者が多い。
春の歩き方
(1)花粉症対策。
4.空海さんの史跡ベスト5
(1)金山出石寺
(きんざんしゅっせきじ、別格第7番札所)
・冬場の午前中、伊予大洲市を流れる肱川の影響で標高300m辺りまで深い霧に覆われる。夏場は昔からの遍路道は刈り込みがなされていないようです。歩き遍路道の標識が極端に少ない。標高812mからの景色は標高3000mの山に匹敵する眺め。
・四国の遍路道の中でも一番遭難しやすい場所。JR伊予大洲駅から15km
(2)尾大師(跡)
・愛媛県と高知県の県境の松尾峠(標高300m)
・第39番札所・延光寺~第40番札所・観自在寺の25.8kmのうちの12.6km地点。
・旧街道のため伊予国と土佐国のそれぞれの麓に旧関所跡あり。
・宿毛湾の眺めが素晴らしい。
(3)水大師
・第40番札所・観自在寺~第41番札所・龍光寺の50.2kmのうちの14.1km地点(標高460m)。
・多分、真珠の養殖場と推定しますが、宇和海の眺めが素晴らしい。
(4)36番札所・青龍寺の高知市拠り6.1km地点の塚地峠(つかじとうげ)。
・第35番札所・清滝寺~第36番札所・青龍寺の13.9kmのうち7.8km地点。目印としては、清滝寺から約6K地点に中華料理・楼蘭があり、そこから約300mで県道から右へ山道に入る。塚地坂トンネルの上。
・標高190m地点からの青龍寺を含む半島の眺めが素晴らしい。
・砂利道は3km弱にすぎず、初心者向き。
(5)山峠
・別格第17番札所・神野寺~別格第15番札所・箸蔵寺への約40kmの道。
・満濃池の水源に該当するため、空海さんが歩いたのは確実(但し野田説)。
・へんろみち保存協力会編の四国遍路ひとり歩き同行二人(地図編)には掲載がない。
・5年に一人ぐらいしか歩きお遍路さんは東山峠では見かけないらしい。
郷田 誠紀(平6商)
平成20年度行事の締めくくりとなる例会が、3月18日水曜日、午後6時半から東天閣本店で開かれました。3月に入り、一雨ごとに寒さが緩み春めいてきているのを実感していましたが、この日はまさに春を思わせる陽気なお天気で、33名の方が例会に出席されました。
東天閣本店は、明治27年にドイツ人F.ビショッフ氏の邸宅として、イギリス人の建築家ガリバー氏が手がけた木造・瓦葺の西洋館を昭和20年に大連の一流料理店のコックだった先代が引き継ぎオープンさせた由緒ある中国王宮料理店で、ここでの例会を毎年楽しみにされている会員が多いことは皆様もご存じの通りだと思います。恥ずかしながら、私は、東天閣本店を訪れるのは初めてで、この日を楽しみにしておりましたが、噂に違わぬ、由緒ある雰囲気にドキドキしつつ、入店しました。
この東天閣の社長である中神安邦先輩(昭39文)は慶應義塾體育會蹴球部の正装である黒黄のネクタイで我々を迎えられました。定刻までに、全てのテーブルが殆ど埋まり、佐井会長のご挨拶で例会が幕を開け、しばらくしたところで中神安邦先輩の歓迎のご挨拶がありました。
そして、森本幹事長のご挨拶で、今年は神戸慶應倶楽部の80周年にあたる記念すべき年であり、9月2日にポートピアホテルで、80周年記念パーティーが開催されることが発表されました。祇園より、舞妓さんをお呼びし、祝舞が披露されるとのことで、幹事長のお話の間、期待感から来るざわめきが場内に溢れていました。
その後は、フカヒレスープ、カニと貝柱、北京ダック、スペアリブ等の料理を堪能しながら、皆様、歓談を楽しまれていました。塾高甲子園出場や80周年記念パーティー等話題が尽きることはなく各テーブルとも、大いに盛り上がっていました。
神戸慶應倶楽部顧問の黄耀庭先輩(昭29経)の締めのご挨拶で閉会となりました。新しく始まる神戸慶應倶楽部平成21年度(舞妓さん?)への期待に胸が高まりつつ、家路につきましたが、記念すべき80周年となる21年度は、より積極的に神戸慶應倶楽部の行事に参加させていただきます。
福井 有(昭49商)
11月8日うす曇の天気の中、日吉のグランドに8300名がつどい、慶應義塾創立150年記念式典が挙行された。入場は11時半、いつになくセキュリティーチャックが厳しい。12時より石坂浩二の司会により式典前プログラムが開始。
三田、湘南藤沢、大阪の各中継地に陣取ったオーケストラ、吹奏楽団の4元中継による式典ファンファーレで幕があけた。午後1時より式典開始。安西祐一郎塾長式辞に引き続き天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎお言葉を賜った。このあたりで天空に薄日が差してくる。そして国内、海外大学の学長をはじめとする多くの来賓の方々から祝辞が述べられた。
続いて塾生代表2名による誓いの言葉が発表された。
そして慶應義塾塾歌を、応援指導部のリードの元に参加者全員が肩を組んで斉唱し、一気に会場のムードは最高潮に盛り上がった。
天皇皇后両陛ご退席の後、幼稚舎から大学院までの各学校の代表者が「未来先導宣言」を発表。大阪会場からは小川理子さんがピアノとメッセージを披露した。
夜は場所を帝国ホテルに移し記念パーティーが開催され、800名ほどの塾関係者が集った。安西塾長、福沢評議員会議長からそれぞれお礼の言葉が述べられた後、塾旗入場。懇談の後終了時には若き血を全員で斉唱した。
会場には佐治信忠(サントリー)、塩谷立(文部大臣)、茂木友三郎(キッコーマン)、椎名武雄(日本IBM)さらに俳優の加山雄三など各界の錚々たる面々が顔を見せておられた。
150年にわたる慶應義塾社中のその底力と団結力の強靭さを見せつけられた1日だった。
手塚 祥平(平14法)
秋らしい天気が続く中,11月12日午後6時半より,倶楽部ルームにて例会が開催されました(出席者21名)。
冒頭,佐井会長より,開会のご挨拶とともに,11月8日に開催されたばかりの創立150年記念式典についてのご報告がありました。
次いで,本年神戸慶應倶楽部に入会された講師の渡邊留美さん(平成10年環境情報学部ご卒業)から,『野菜を通して見る,マイライフスタイル ~旬を楽しんで、脱メタボ~』と題しての講演がありました。
渡邊さんは,電子カルテシステムの構築に関するお仕事の傍ら,日本ベジタブル&フルーツマイスター協会認定の「野菜ソムリエ」(正式には「ベジタブル&フルーツマイスター」。野菜だけでなく果物についても豊富な知識等が要求されます。)の資格を取得され,野菜と果物の魅力をわかりやすく伝え,豊かな食シーンの実現に貢献するという活動をされています。ちなみに,「野菜ソムリエ」の資格には3つの段階があり,最上位の「シニア・ベジタブル&フルーツマイスター」は,日本で20数人しか取得者がいない難関だそうです。
渡邊さんが倶楽部ルームに到着された際,重そうなキャリーケースをお持ちだったことから,出席者一同は,出張先から直行されたのかと思いましたが,実は,例会のために高知県の農家から取り寄せたという大きな水晶文旦や新高梨等の珍しい果物が所狭しと詰まっていました。
講演の冒頭で,さっそく水晶文旦が出席者に振る舞われ,一同,あっさりしつつ甘い味わいを堪能しました。水晶文旦は,青色の状態で完熟するもので,以前は黄色く着色したものが好まれていたものの,最近では青いまま出荷されるようになっており,「青の水晶」とも呼ばれているそうです。
さて,講演は,本年4月よりスタートした特定保健指導(いわゆる「メタボ検診」)について,生活習慣病に関する歴史的経緯,「健康」の定義の変化,高齢者の増加等による医療費負担増の問題等の背景論をからめた解説をいただき,また,世界の食糧事情等についてもお話がありました。
これらのお話が興味深いものであったことはもちろんですが,出席者の質問が集中したのは,日常の食生活に関する話題になったときでした。
各出席者からは,何を食べればいいのか,野菜・果物と肉・魚類のバランス,食事の順序,生で食べることと火を通して食べることとの比較,この商品は本当に体にいいのか等,日ごろから気になっていたであろうことについて,マシンガンのような勢いで質問がなされましたが,渡邊さんは,疑問点を整理した上,的確かつ迅速に,各質問に回答されていました。本報告で貴重な質疑応答を逐一ご紹介することはできませんが,個人的には,食事の少し前に果物を摂取すると胃腸の働きが良くなる,と伺ったことが特に印象的であり,その後,我が家では,果物の消費量が増加しています。
質問が止まる気配すら見えない中,あっという間に惜しくも終了の時間となり,渡邊さんから出席者にご持参の果物がプレゼントされ,散会となりました。
永島 政和(平17経)
12月6日、クリスマス家族例会が神戸ポートピアホテル、エメラルドの間にて開催されました(参加者 会員40名 家族13名)。
阪本副会長からの150周年記念式典および神戸慶應倶楽部の今年の活動報告を含めた挨拶で会が始まりました。
神戸ポートピアホテルの美味美食に舌鼓を打つ中、ジャズライブ(出演:團裕子、
高橋俊男、嶋仲潤)、オークション(司会:浦上忠文会員、同夫人)と続きます。神戸の地に相応しい格調高い音色と、浦上ご夫妻の一糸乱れぬ呼吸でのハイテンションな司会が印象的でした。
私、永島(えいじま)は今年夏に鳥取から神戸に赴任し、9月に当倶楽部に入会したばかりでクリスマス例会は初参加でした。まだまだ初のご挨拶をさせて頂く方も多く、また、オークションで自分が出品した品はきちんと落札されるのか?などと考えながら、和やかな会の進行とは裏腹に、終始一人で緊張していました。
余談ではありますが、私は山陰の名物、松葉ガニを出品したのですが、このいわゆる「ナマモノ」の出品にあたっては相当に悩みました。なにせ初参加、相場も勝手も分からない中で、「何を出せば良いのだろう?初参加だし恥ずかしいものは出せないし…」等と考え、紆余曲折の結果、「やはり地元、山陰のモノでいこう。この時期なら…」ということに。早速馴染みの松葉ガニセンターの社長さんに賞味期限について相談しました。冷蔵すれば何日かは問題ないとのこと、ついでに値段も交渉。
当日便で到着したカニは幸いにも15,000円で落札して頂き、本当にホッと胸を撫で下ろしました。落札して頂いた善塔先輩、名司会の浦上先輩には本当に感謝しております。
オークションでの売上金額は212,000円と大盛況となりました。
最後は、全員で若き血を熱唱してお開きとなりました。多くの諸先輩方との触れ合いを通じ、改めて自分の中にあった「義塾愛」を確認出来た最良の一夜となりました。
〔追記〕当日用意されたビール、ならびにウーロン茶はアサヒビール様より協賛いただいたことをここにご報告させていただきます。(事務局)