読書会

2011年

2011年11月号掲載

第18回目の学問のすすめ読書会が9月16日(金)に阪本豊起副会長の事務所で行われました。参加者は、堀切、浅沼、藤井、六拝、福野、阪本、野田、池田、古淵、鈴木、古武、宍戸の12名でした。暑い夏の間に充電されていた堀切さんから「日本経済60年の歩み」と題して1870年から現在までに到る日本経済の構造を近代米国資本主義の変遷と絡めて分析したダイナミックなお話を伺いました。このように読書会は福澤先生の著作から共に学び、人生の先輩から生きた実学を学んでおります。その堀切さんの代理で慶應リバーサイドキャンパスにおける夕学問五十講のうちの1講座を聴講した六拝さんから「荘子に学ぶ・のびやかな生き方」題した芥川賞作家で福島県三春町の臨済宗の住職を務める玄侑宗久氏の講演が詳細なメモに基づいて紹介されました。

菅元総理から請われて震災復興構想会議に参加された体験も交えながら荘子の哲学を大震災の被災と絡めて語るもので興味ある内容でした。

この日は日本経済や原発の問題を語る楽しさの誘惑を断ち切って「学問のすすめ」第5編「明治7年1月1日の詞」を12人がうまくシェアーして輪読しました。二部でのお酒の消費量は日本酒4本(大澤弘一副会長製造の銘酒)ビール中缶11本でした。

次回は平成23年11月15日(火)18:30から、阪本副会長の事務所(建隆ビルII3階)で、「学問のすすめ」第6編「国法の貴きを論ず」から始めます。 
二部の飲み会の割り勘代3,000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルIIの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒とさかなの準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

読書会世話役阪本豊起

2011年9月号掲載

第17回目の学問のすすめ読書会が7月21日(木)に阪本豊起副会長の事務所で行われました。参加者は、浅沼、藤井、六拝、福野、阪本、野田、池田、古淵の9名でした。リーダーの堀切さんは今回も大事をとって欠席されましたが、次回から出席されます。

その堀切さんの代理で慶應リバーサイドキャンパスで夕学問五十講のうちの1講座を聴講した六拝会員から「見えないものを見る~東洋思想から読み解く日本文化と日本人~」と題した東洋思想研究家の田口佳史氏の講演の内容が詳細なメモに基づいて紹介されました。貧しいが清々しさに溢れている日本人を形成した背景になる思想・哲学を日本の地理的特性も踏まえて説明するもので(独断も感じられないではありませんが)興味ある内容でした。

この日は、熱い夏の盛りでもあり、東日本の大震災を契機に発生している政治的、経済的な問題についての疑問も問うてみたいという気分に負けて、大いに議論が沸騰しましたが、学問のすすめの輪読のほうは残念ながら全く進みませんでした。二部でのお酒の消費量は日本酒4本(大澤弘一副会長製造の銘酒)ビール中缶10本でした。

次回は平成23年9月16日(金)18:30から。阪本副会長の事務所(建隆ビルII3階)で、「学問のすすめ」第5編「明治7年1月1日の詞」から始めます。

2部の飲み会の割り勘代3,000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルIIの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒とさかなの準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

読書会世話役阪本豊起

2011年6月号掲載

第16回目の学問のすすめ読書会が5月17日(火)に阪本豊起副会長の事務所で行われました。参加者は、浅沼、藤井、六拝、福野、阪本、野田、鈴木、池田、古淵、善搭、宍戸の11名でした。リーダーの堀切さんは体調を崩され大事をとって欠席でしたが、浅沼さんから「経済界、黒子たちの戦歴・訪中団実現、秘書ら筋書き」と題する関西経済界が1972年の日中国交正常化に先駆けて大型経済ミッションの関西財界訪中団を派遣したときの堀切さんの活躍を紹介した日経新聞(2011年4月14日夕刊)が紹介されました。

また池田さんからは3月16日に清和会で講演された「知られざる大阪の歴史と文化」の紹介記事が配られ、愛情をもって大阪への熱い思いが披露されました。学問のすすめの輪読のほうも予定通り3編と4編を輪読しました。

2部でのお酒の消費量は日本酒2本(1本は福野さん差入の銘酒手取川)ワイン3本、ビール18本でした。

次回は平成23年7月21日(木)18:30から、阪本副会長の事務所(建隆ビルII3階)で、「学問のすすめ」第5編「明治7年1月1日の詞」から始めます。

2部の飲み会の割り勘代3,000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルⅡの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒と肴の準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

読書会世話役阪本豊起

2011年4月号掲載

≪神戸慶應倶楽部読書会 第14 & 15回≫

第14回目の学問のすすめ読書会が1月21日(金)、18:30から、佐井裕正会長が社長を務めておられる中日輪船商事株式会社の会議室で行われました。参加者は、佐井、堀切、浅沼、阪本、藤井、六拝、左川、福野、鈴木、野田、古武、古渕、宍戸、池田、八巻、玉田、日野の17名でした。昨年は堀切さんの抜粋版に拠って学問のすすめの各編の核心を掴んできましたが、今回で15編「事物を疑て取捨を断ずる事」16編「手近く独立を守る事」と進み、17編「人望論」の最終編まで完了しました。慶應倶楽部の設立も17編の「同塾同窓の懇意にても塾を巣立ちたる後」に「ただに旧友を忘れざるのみならず、兼ねて新友を求め相接する」ことが大事だという福澤先生の教えに基づいていることを再確認しました。

第2部では、新装なった佐井会長の会社のレセプションルームやラウンジを開放して頂き、窓外に素晴らしい神戸の冬の夜景を楽しみながら、ワインとビールで新年を祝いあいました。

第15回目の学問のすすめ読書会は3月16日(水)に阪本豊起副会長の事務所で行いました。参加者は、堀切、浅沼、藤井、六拝、福野、阪本、野田、鈴木、古武、池田、古淵、八巻、宍戸、日野の14名でした。3月11日に突然起こった東北地方太平洋沖地震とそれに伴う原子力発電所の事故を受けて、その日本や東京および関西に及ぼす経済的影響について報告や考えが披露されました。今回からはあらためて「学問のすすめ」の原文にかえり福澤先生の巧みな例え話の表現までを味わっていきます。学問のすすめの輪読のほうも予定通り初編に返り、2編まで輪読しました。六拝さんから明治5年2月に出版された初編のコピー版も披露されました。

第2部では、やはり大地震や原発の問題および池田さんから理事長として主催された「NAMBAなんなん大阪弁川柳コンテストの入賞作品が披露されました。
次回は平成23年5月17日(火)18:30から、阪本副会長の事務所(建隆ビルII3階)で、「学問のすすめ」第3編「国は同等なること」から始めます。 

2部の飲み会の割り勘代3,000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルIIの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒とさかなの準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

なお、今回の大震災を読み解くための参考までに。いずれも著者は神戸慶應倶楽部で講演をして頂いた方です。

1.「ベイジン」 真山仁著 幻冬社文庫
中国を舞台にして原子力発電所の建設と発生した事故(メルトダウン)を描く「ハゲタカ」の著者

2.「TSUNAMI津波」高島哲夫著 集英社文庫
東海大地震で空前の大津波が太平洋岸を襲う。超高層ビルの建築主は、原子力発電所の職員は、自衛隊員はどう運命とむきあったか?大迫力の防災サスペンス
著者は元原子力研究所研究員、映画ミッドナイトイーグルの原作者。神戸慶應倶楽部会

読書会世話役  阪本豊起

2011年新年号掲載

第13回目の学問のすすめ読書会が11月16日(火)に行われました。参加者は、堀切、浅沼、藤井、六拝、左川、福野、阪本、野田、古武、古渕、善塔、宍戸、八巻の13名でした。今回は学問のすすめ12編「演説の法を勧めるの説・人の品行は高尚ならざるべからざるの論」から始め13編「怨望の人間の害あるを論ず」14編「心事の棚卸・世話の字の義」まで進みました。

ピーター・F・ドラッカーがブームになっておりますが、ドラッカーが尊敬していたのが渋沢栄一と岩崎弥太郎と福澤諭吉でした。ドラッカーも福澤先生も単なる経済学者でもなければ社会学者でもなく、二人が追及したテーマはあえて言えば「経世済民」であり、ふたりの間にはものごとを部分ではなく全体でとらえるべきと考えているところに共通点が見られる(ドラッカー日本への言葉)とのことです。残念ながら「部分的に見ると一見、正しく思われることも、全体から見れば間違っていることがあまりに多い」という事実は本当によく見られます。

第2部では、野田君の四国遍路を世界遺産に登録するために遍路を紹介する自著本を英語版とイタリア語版にして遍路に置きたいという熱い思いを肴に、福野君から差し入れられた石川県白山の銘酒「古古酒大吟醸手取川」を味わいました。手取川に酔ってイタリア語版も数冊先行販売が成功したようです。

次回は平成23年1月21日(金)18:30から、佐井裕正会長の会社(中日輪船商事株式会社・神戸市中央区下山手通4丁目12番3号)で、「学問のすすめ」第15編から始めます。2部の飲み会の割勘代3,000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は鯉川筋と生田新道の交差点を西に入った新築のお洒落なビルです。ビルの1階(東側)に中日輪船商事株式会社の看板が立っております。正面玄関から受付電話で来意を伝えてください。但し、お酒と肴の準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

読書会世話役  阪本豊起