神戸慶應ジャズクラブ

2019年

世話人:大場知之

2019年11月号掲載

≪KKJC活動報告≫

今年のKKJCジャズツアーは9月21日より3泊4日の行程で台湾に行ってきました。前回は7年前の2012年、台北中心の観光とジャズライブ、台湾三田会との合同晩餐会、池井名誉教授の講演会、そして美味しい食事を堪能しました。そして今回は台湾の2大観光地、台湾のほぼ中央に位置する2000メートル級の山々に囲まれた幻想的な姿を見せる淡水湖・日月潭と、台湾東部の花蓮に近い大理石の切り立った断崖が連なるタロコ渓谷の観光をメインに、小川理子さんのソロピアノライブから始まる台湾三田会との合同晩餐会を台北で行うという盛りだくさんのスケジュールでした。

朝の7時半に関西空港に集合した21名と現地で合流した6名の27名が参加したツアーですが、2度目の台湾旅行のスタートです。

1日目は桃園国際空港に到着後バスで移動、台中に向かいました。途中、黄金の弥勒菩薩像で有名な宝覚寺を訪問、日本人戦没者14,000人を納めた共同墓地をお参りしホテルに向かう。夕食は日本では珍しい「客家料理」です。(*客家とは広東省・福建省・台湾では台中近郊に住む漢人で、孫文、鄧小平、リークアンユー、李登輝は著名な客家人です。)夕食後は宮原眼科(日本時代の建物を活用したホットなお店です。)でお買い物、各種スイーツが綺麗なデザインのパーケージや包装紙で包まれ、旅の初日なのに皆さん沢山の買い物をされたようです。又、本場のタピオカミルクティーやトッピングしたアイスクリームを堪能しホテルに戻りました。

2日目は7時30分集合、日月潭に向かい出発。2時間後目的地に到着。通常のツアーではお寺の見学や湖の河畔でのんびり過ごすことが多いのですが、ロープウェイ駅に向かい湖をロープウェイのゴンドラから見学、素晴らしい景色でした。その後湖畔の桟橋からクルーズ船に乗り、湖上から山や周囲の景色を見学し、有名なリゾートホテル「ザ・ラルー」のレストラン「湖光軒」で昼食をとり、台湾高鉄(新幹線)の台中駅に向かいました。内装以外は日本製の車両ですので日本とそっくり、約50分で台北駅に到着しホテルにチェックイン。

さて、この日の夕食は台湾三田会との合同晩餐会ですので、休憩後夜の装いで会場に向かいました。台北駅近くの新しいホテル「台北君品酒店」で19時、小川理子さんのソロピアノコンサートからスタート、約40分のライブを楽しみ、その後台湾三田会・林会長とKKJC・浅沼先輩のご挨拶後、葉前会長の乾杯の音頭で晩餐会が始まりました。台湾で唯一のミシュラン三ツ星の広東料理を味わい、デザートのころに理子さんの伴奏で日台から5名のボーカリストが歌を披露(ジャズの会ですので全員スタンダードを英語で歌う)、最後に全員で若き血を歌いお開きとなりました。

さて、3日目は7時ホテル発タロコ渓谷に向けて出発です。理子さんはこの日でお別れ、帰国の途に就きますのでホテルでお見送り。でも帰国便は夕方なのでゆっくりと台北の休日を楽しんだのではないでしょうか。

今日はタロコ号という電車で台北から花蓮迄2時間の旅です。朝も早かったのでほとんどの皆様は睡眠をとって英気を養ってました。花蓮到着後バスでタロコ渓谷に向かい出発、渓谷入口で全員ヘルメットをかぶり、準備万端断崖絶壁の見学です。大理石の切り立った渓谷を見たり、空を見て渓谷の高さを実感しました。かっては人を寄せ付けない秘境だった渓谷に、その絶壁を削り、数多くトンネルを掘り進んで、多くの犠牲者を出してやっと完成した東西横貫公路を前にして、その難工事に思いをはせたのでは無いでしょうか。タロコ号で台北に戻り夕食は台湾料理の名店「欣葉」で最後のディナーです。予約していたメニューをガイドさんと相談していくつか変更、からすみ、しじみのニンニク醤油付け、いかの三杯中巻、ビーフンを入れて、それまでの料理との重複を無くして美味しくいただきました。

夕食後はタイペイアイで「京劇」の鑑賞です。清の時代に完成した劇ですが、今回はオリジナルのストーリーでとても良かったです。初めて見る方も多くいらっしゃいましたが、場面の説明は日本語でスクリーンに映し出されているため、ストーリーが分かり易く、訓練された運動量豊富な殺陣は迫力が有り大好評でした。ツアー最後の夜でしたので、この後も2つのコースに分かれて台北最後の夜を楽しみました。ジャズスポット「SWING」でセッションに参加され歌った方々、台湾マッサージで大いに疲れを癒した方々、皆様24時頃にホテルに戻り、長い一日が終わりました。

最終日は故宮博物館の見学から始まり、お決まりのコースですが台湾の鼎泰豊本店の小籠包の昼食、それからお茶屋さんで試飲・買い物、特産品店でのお買い物、コーヒーを飲みながら休憩をとる方、それぞれの時間を過ごしてホテルから空港に向かい帰途につきました。

2019年9月号掲載

≪KKJC活動報告≫

今年の夏は暑かったですね。でも8月の終わり頃になると朝方はふと秋を感じさせる風が吹いたり、四季の移り変わりを感じる季節になるのですが、今年は残暑が厳しそうです。

さて、KKJCの夏の活動は猛暑にもかかわらず皆さん元気で活動しました。先ずはメンバーのジャズライブを2回行いました。7月20日芦屋のレフトアローンにて小生と宮本美代子さんのDUOライブ、8月17日は三ノ宮グレートブルーで團裕子(H2・法)さんのライブが行われ、KKJCメンバーの皆様にも大勢お越しいただきました。また、ボーカルや楽器の演奏を楽しむセッション会も8月24日芦屋の「甘辛処すずき」で開催。浅沼先輩の新曲ご披露の他皆さんもそれぞれの歌にチャレンジしました。楽しみはこの後の2次会です。いつもの魚が美味しい店で打ち上げをして終了しました。

8月4日の昼には、岡本のボーンフリーにて、今回初めて東京からジャズテナーサックスの名人・山口真文(塾員)さんをお呼びして、関西の有名な若手ジャズメンとの素敵なジャズの競演を企画しました。トランペットの広瀬未来さん、ピアニストは東西で活躍する生田さち子さん、萬恭隆さんのベース、ドラムはボストンのバークレー音楽院を飛び級で卒業した中道みゆきさんのクインテットで、ジャズのスタンダードを中心に素晴らしいジャズを聴かせて頂きました。この企画は来年も同じ時期に企画しようと思っております。

2019年6月号掲載

≪KKJC活動報告≫

 今回はKKJCの主要な活動の一つ、ヴォーカルセッションについて報告致します。歌うことは健康のためにとても良いとよく言われます。カラオケでも何でもよいのですが、大きな声でお腹から思い切り声を出して歌ってみると、何故かスッキリした気分になるのは、皆さん経験あると思います。一曲歌うと100mを走るのに匹敵するくらいの運動量になるとの記述も有ります。しかも腹式呼吸をすれば、横隔膜が上下に動き、内臓の血行がとても良くなり、新陳代謝もとても良くなります。また、歌うことは精神を安らげ、安定させる効果があると言われております。ヴォーカル仲間でリラックスして歌うことが多いのですが、皆さんの前で歌うので適度の緊張感も生まれ、このことが自律神経に良い影響を与え、安定した精神状態を得られるようです。歌詞を覚えようとすると、記憶と密接に結びつく物質が刺激され、脳の活性化につながります。英語の歌詞を覚えようとすると更に脳を刺激し、ボケ防止には貢献するでしょうね!!KKJCではカラオケではなくピアノの生伴奏で歌い、本番ではピアノトリオで歌います。当然バックのミュージシャンとリズムを合わせる(リズム感を磨く)必要が有りますが、この行為も脳の活性化につながると言われております。

 さて、10連休の終盤5月5日(日)に芦屋の「甘辛処すずき」でKKJCセッション会を開催しました。浅沼様はじめKKJCからは11名参加、ゲストの方3名参加の14名で行いました。今回は篠崎様(S33・経)ご夫妻(見学参加)とお嬢様の四方田レオンさんが初参加、「New York New York」他2曲を歌われました。レオンさんは海外でレッスンを受けているそうで、とても素晴らしかったです。我々ヴォーカルメンバーも数曲ずつ歌って、セッション会も終了。この後は歌った後の美味しいビールを飲みに、近くの中国料理店で上海料理を食しながら反省会!いや色々な会話で大いに盛り上がって終了しました。次回のセッション会は、6月11日(火)同じく「甘辛処すずき」で開催、打ち上げは近くの美味しい魚の店で行います。皆さんの本番は12月14日(土)神戸倶楽部で開催予定のジャズ忘年会で、パナソニックの小川理子さん率いる一流ジャズミュージシャンのバンドをバックに歌って頂きます。それまではセッション会やプライベートレッスンで新曲にチャレンジしたり、大いにヴォーカルを楽しんで頂ければと思っております。

2019年1月号掲載

≪KKJC活動報告≫

 明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり有り難うございました。本年も楽しい一年となるよう色々なイベントをご案内いたしますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 さて、昨年末は恒例のジャズ忘年会を本山の「ブルーミンメドー」で行いました。総勢47名(ミュージシャン・ゲスト・メンバー)が参加してジャズのライブからスタートです。今回も毎年参加して頂いている小川理子さん中心のカルテットの演奏で時節柄クリスマスソングを交えてジャズのスタンダードナンバーを楽しみました。ライブも半ばに差し掛かった頃、小川さんから11月にパリで行われた大阪万博招致の最終プレゼンのいきさつや想いを語っていただき、会場の皆さん貴重な話が聞けたと大満足。大阪決定の決め手はこのプレゼンだと皆さん確信したのではないでしょうか。

 この後数曲の演奏の後第一部は終了し、浅沼先輩のご挨拶・乾杯の音頭でディナーの開始です。食事も後半になったところで松尾副会長から関西合同三田会神戸開催の説明があり、盛大に行おうとの合意が取れたのではないでしょうか。引き続き喜寿を迎えた古武由紀子さんを皆でお祝いし、新入会員の武井芳三(S60政)さん、片山大介(H4理工)さんにご挨拶をいただき、そして初参加ゲストの皆様をご紹介して食事の部は終了です。
 
第3部は小川理子さんのカルテットをバックに我々が歌うというとても贅沢なセッション会のスタートです。13名のメンバーが歌い、そして万博プレゼンの最後に歌った「What a Wonderful World」を小川さんが歌いお開きとなりました。

 今年度は1月25日(金)サンケイホールブリーゼのニューイヤージャズコンサート、2月4日(月)イズミホールのバレンタインコンサートの鑑賞からスタート致しますが、今年もKKJCへの参画を宜しくお願い致します。