読書会

2012年

2012年11月号掲載

≪神戸慶應倶楽部読書会 第24回≫

第24回目の学問のすすめ読書会が9月28日(金)に阪本豊起副会長の事務所で行われました。参加者は、堀切、浅沼、福野、阪本、古淵、宍戸、藤井、野田、鈴木の9名でした。

この日の「学問のすすめ」は、第14編「心事の棚卸」「世話の字の義」、第15編「事物を疑て取捨を断ずる事」の2編を輪読しました。なかなか難しい2編です。
堀切先輩から以下の推薦がありました。いずれも経済・政治の旬のテーマを扱っています。読書の秋に如何でしょうか。

「余震 そして中間層がいなくなる」(ロバート・B・ライシュ著 東洋経済新報社)
「さっさと不況を終わらせろ」(ポール・クルーグマン著 早川書房)
「世界の99%を貧困にする経済」(ジョセフ・E・ステグリッツ 徳間書店)
「ザ・クオンツ世界経済を破壊した天才達」(スコット・パタースン 角川書店)
「戦後史の正体」(孫崎亭著 創元社)
「日本の領土問題―北方四島、竹島、尖閣諸島」
(保坂正康 東郷和彦著 角川ワンテーマ21)

2部でのお酒の消費量は日本酒3本(大澤弘一副会長製造の原酒極)にアサヒビール中缶10本でした。

次回の読書会は、平成24年11月21日(水)18:30から、阪本副会長の事務所(建隆ビルII3階)で、「学問のすすめ」第16編「手近く独立を守る事」「心事と働と相当すべきの論」から始めます。2部の飲み会の割り勘代3000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルIIの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒とさかなの準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

読書会世話役  阪本豊起

2012年9月号掲載

≪神戸慶應倶楽部読書会 第23回≫

第23回目の学問のすすめ読書会が7月31日(火)に阪本豊起副会長の事務所で行われました。参加者は、堀切、浅沼、六拝、福野、阪本、古淵、古武、宍戸、藤井、池田、野田、鈴木の12名でした。

この日の「学問のすすめ」は第12編「演説の法を勧むるの説」「人の品行は高尚ならざるべからざるの論」、第13編「怨望の人間に害あるを論ず」の2編を輪読しました。12編が115行(1行43文字)13編が120行ほどですので平均してひとりが20行、860文字ほどを読んでいくことになります。

脳トレーニング(東北大学未来科学技術共同研究センターの川島隆太教授推奨)によると名作を朗読することは脳の機能の衰えを防止する効果が大だということですので、読書会ではまず「学問のすすめ」の朗読によって頭脳の働きを活発にしてから時事問題等に関して議論をし、そのあと疲れた頭をおいしい酒で癒し、良い眠りに就くというわけです。

二部でのお酒の消費量は日本酒2本(大澤弘一副会長製造の原酒極)ワイン1本(セヴィヨン白ペイドックIGP2009年)それにアサヒビール中缶10本でした。

次回の読書会は、平成24年9月28日(金)18:30から、阪本副会長の事務所(建隆ビルII3階)で、「学問のすすめ」第14編「心事の棚卸」「世話の字の義」から始めます。2部の飲み会の割り勘代3000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルIIの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒とさかなの準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

≪神戸慶應倶楽部読書会 第22回≫

第22回目の学問のすすめ読書会が6月12日(火)に阪本豊起副会長の事務所で行われました。参加者は、堀切、浅沼、六拝、福野、阪本、古淵、古武、宍戸、藤井、池田、野田の11名でした。まず読書会も4年を迎え、学問のすすめも3巡したことから今後の読書会の進め方について意見の交換をしました。

読めば読むほど含蓄があるので更に学問のすすめを読み続けたいという意見が多かったようですが、1編から17編までの編ごとにテーマがあるのでその各編のテーマごとに参加者で議論を深めていきたいという意見も出されました。

 日本人があまり得手としないテーマに的を絞った冷静な議論の実践の場に活用できれば会の存在意義も大きいと思います。

この日の「学問のすすめ」は、第10編「学問の旨を二様に記して中津の旧友に贈る文の続き」、第11編「名分を以って偽君子を生じるの議」の2編を輪読しました。

二部でのお酒の消費量は日本酒3本(大澤弘一副会長製造のしぼりたて蔵出し原酒徳若2本が非常に好評、それに福寿の清盛の海が1本)アサヒビール中缶10本でした。

読書会世話役  阪本豊起

2012年6月号掲載

第21回目の学問のすすめ読書会が3月28日(水)に阪本豊起副会長の事務所で行われました。参加者は、堀切、浅沼、六拝、福野、阪本、野田、古淵、古武、宍戸の9名でした。今回の読書会の話題もやはり閉塞感のある日本の現状をどう捉えるかでした。

堀切さんから3月8日の日経新聞に掲載された伊藤元重東京大学教授の「革新否定では未来見えず」という記事の紹介があり、この論考をもとに議論しました。この論考は「仕事」には(1)肉体を使ったレイバー(2)工場や事務所の仕事であるワーク(3)機械や情報機器に代替えできない人間しかできないプレイヤーの仕事があり、産業革命でまずレイバーの仕事が奪われ、ワークの仕事が生み出されたが、今技術革新やグローバル化がワークの仕事を奪っている。しかし、グローバル化とアジアの成長で新たにプレーヤーの仕事が大量に生まれる可能性があるのだから、次世代の人材をプレイヤーになるように育てるべきだというものです。

また「生産工程の変化」という観点から最近著しく進んでいるモジュール化(複数の企業による複数の国での部品生産を可能にする新しい技術)についてテレビ(シャープの失敗)と自動車(フォルクスワーゲンの成功)を例に議論が行われました。
それでもこの日の「学問のすすめ」は第8編「我心を以て他人の身を制すべからず」第9編「学問の旨20二様に記して中津の旧友に贈る文」の2編を輪読しました。二部でのお酒の消費量は日本酒1本(大澤弘一副会長製造の銘酒原酒極)アサヒビール中缶10本、それにワイン2本でした。

次回の読書会は、平成24年6月12日(火)18:30から、阪本副会長の事務所(建隆ビルII3階)で、「学問のすすめ」第10編「続中津の旧友に贈る」から始めます。 

2部の飲み会の割り勘代3000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルⅡの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒とさかなの準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

読書会世話役  阪本豊起

2012年4月号掲載

第20回目の学問のすすめ読書会が1月31日(火)に阪本豊起副会長の事務所で行われました。参加者は、堀切、浅沼、藤井、六拝、福野、阪本、野田、池田、古淵、鈴木、古武、宍戸の12名でした。浅沼さんから1月9日の日経新聞に掲載された清家塾長の「国際化・地域活性化・高齢化どう解決 私大の多様性が鍵に」という記事が紹介され、議論は大学の秋入学の評価に及びました。また堀切さんからはオバマ米国大統領の一般教書演説と1月29日閉幕したダボス会議についての日経の記事が紹介されました。生み出された富の果実が人々に広く行きわたらない、いわゆる格差を解決する方策が世界の急務になっていることがよく分かります。「全ての人々が平等に成功するチャンスを与えられ、相応の分担を果たし、同じルールに従って行動するような経済に修復することもできる」(一般教書演説)とのことですので是非ともその実現を期待したいものです。更に議論は関西に帰り、橋本徹大阪市長の評価にまで及びました。従ってこの日の「学問のすすめ」の輪読は第7編「国民の職務を論ず」の1編に留まりました。二部でのお酒の消費量は日本酒2本(大澤弘一副会長製造の銘酒原酒極)アサヒビール中缶8本、それに赤のスパークルワイン1本でした。次回の読書会は、平成24年3月28日(水)18:30から、阪本副会長の事務所(建隆ビルII3階)で、「学問のすすめ」第8編「我心を以って他人の身を制すべからず」から始めます。

二部の飲み会の割り勘代3,000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルIIの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒とさかなの準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

今回のお薦め本 『体制維新大阪都』(橋本徹・堺屋太一 文春新書)

読書会世話役  阪本豊起

2012年新年号掲載

第19回目の学問のすすめ読書会が11月15日(火)に阪本豊起副会長の事務所で行われました。参加者は、堀切、浅沼、藤井、六拝、福野、阪本、野田、池田、古淵、鈴木、古武、宍戸の12名でした。先般NHKの100分de名著と題するシリーズ番組で「学問のすすめ」が取り上げられましたが、六拝からその番組の概要が紹介されました。旬な話題として浅沼から「TPPは、国を二分するほどの問題ではない」とする大前研一氏の見解が紹介され、これをもとに議論が戦わされました。

この日の「学問のすすめ」の輪読は第6編「国法の貴きを論ず」でした。流石に皆かなりすらすら読むことができます。二部でのお酒の消費量は日本酒2本(大澤弘一副会長製造の銘酒徳若原酒21)アサヒビール中缶11本、それに福野のパリ土産のワイン2本でした。池田が委員長を務めるまちのコモンズ実行委員会などの主催による船場博覧会2011の紹介もあり話題は神戸・大阪・京都の3都物語にまで発展しました。

読書会も次回で20回目になりますが、平成24年1月31日(火)18:30から、阪本副会長の事務所(建隆ビルII3階)で、「学問のすすめ」第7編「国民の職分を論ず」から始めます。

2部の飲み会の割り勘代3,000円と「学問のすすめ」(岩波文庫)を持って気軽においでください。会場は神戸慶應倶楽部のある神港ビル(旧居留地8番)の西隣(東京海上)の更に西隣(6番)の全面ガラスの建隆ビルIIの3階です。商船三井ビルの東隣です。18:30以降は正面玄関が閉まるので地下通用口からお入りください。但し、お酒とさかなの準備がありますので、前回の出席者以外の方は阪本まで事前にご連絡頂ければ幸いです。

今回の本のお薦め本は次の2冊です。
・『福沢諭吉「官」との戦い』(小川原正道慶應義塾大学準教授著、文芸春秋)
・『アフターショック余震「そして中間層がいなくなる」』(ロバート・B・ライシュ、東洋経済)

読書会世話役  阪本豊起